2006年08月06日(日)<<<凍えた夏
汗ばむ太陽に 誕生日にいただいた日傘を差して 歩く歩く
そう、それだけのことに凍える
心が震えて寒々とする
待ち人とめぐり合えない数分間の駅前で
迷子になったような怖さに襲われた
自分の町で
なんで人間がだめなんだと、僕は僕に問いかける
「私だって人間なのになんでなの?」
背中を伝う冷や汗
囁かれて頷いて陵辱されて辱められて
脂汗をにじませて
それで癒されている自分がいる・・・
僕は被虐されて安心するの?
うん。
何でだろう、凄く拷問って言葉に興味があるよ
自己破壊への衝動?
逝き急いでいるだけ?
わからないけれど、僕は苦痛がないと生きられない
自分が生きているのかわからなくなるんだ
あぁ、腕を切りたい 痛みが欲しい夜
僕の部屋からは、毎夜、綺麗にお月様が見える
今日のお月様は、僕の乱視の瞳に、紅く燃ゆるように映って
僕はそれを見て、綺麗だと思った
グラスに残ったビールをあけたら、さあ、寝なくては
凍えるほどの寒さにしたこの部屋で
毛布に包まって眠るのが好きです
冷たさが僕を生きていると証明してくれる
感じるって、痛くもあり怖くもあり、安心できるものでもあると思う。
それがたとえ、失恋の痛手だとしても。
それがたとえ、雑踏の中での混乱でも。
それがたとえ、肌に触れる毛布のぬくもりでも、おんなじだと思おう。 |