セキセイインコ ゴン助の精巣腫瘍闘病記録
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2016年10月07日(金) |
発情抑制について 前 |
お久しぶりです。
ゴン助からもうずいぶん時が過ぎ、ちびゴンも大往生、現在3代目ちび子がおります。 ちび爺の命日も過ぎ、ちび子も大人になりました(オスと思ったらメスでした(^^;
ゴン助の頃お世話になった近所の獣医さんが鳥の専門でいらしたのですが、現在違う病院へ。 そこでも大変評判の良いご様子でうちの鳥たちはラッキーだったなあと思います。 一応ちび子を迎えてすぐ健康診断等同じ病院で診て頂いていたのですが、 うちからそう遠くない場所に鳥専門病院を見つけたので健康診断へ行ってみました。
いやー、怒られました怒られました(^^; 自分の知識の大半は間違っているか古くなっていたかで先生に鳥の生態を学んで 情報の選択をしっかり出来る飼い主になりなさいと二時間みっちりご講義頂きました。 幸い検査はレントゲン、糞便、そのう液、触診すべて問題無し。 あとは引き続き健康状態を保つ事と目指せ16歳。(まだ1歳ですけど) ちび爺は12年半くらいで亡くなりましたが先生曰く、
「セキセイはルチノーでも15〜6年は生きるんですよ」
ちび爺で長寿だと思っていた私は、その一言でこの先生についていく、と決めました。 まさにちび子に願うのはちび爺以上に健康で幸せな生涯を送ってもらうことです。 単に寿命の長い生き物を飼うのではなく、思い入れや想い出がたくさん重ねられてきたセキセイインコのルチノーがいいのです。
病院を変えた理由は、インコ発情抑制の詳しい指導を受けたかったからでした。 近所の病院は犬猫ならばそのまま通ったであろう良い先生がいらっしゃいます。 ゴン助は精巣腫瘍でした。(爺は幸いそうなりませんでした)ちび子はメスなのでオス以上に心配です。 うちは一羽飼いで、繁殖は望まないので卵を産ませる事はできません。 無精卵で雛一羽分栄養が出て行ってしまうわけですから。
指導いただいた内容をメモ兼ねて書いておきます。 これは他の先生や動物園の飼育員さん、その他いろんな意見を伺って自分なりに選んだ内容なので 私のうちとちび子にしか有効ではないかもしれません。
まず起床は朝8時なので就寝は夜8時くらい。最低10時間は眠らせるように、とのことでした。
明るい時間が長いと発情すると聞いていたのですが、鳥本来の生活も考えつつ、四季に合わせた方が良いみたいです。 飼い主のライフスタイルもありますから。飼い主と鳥が楽しく過ごせるのは大事です。(鳥も心病むし)
主食はシードにしました。ちび子はペレット嫌いなので食べる楽しみを選択(個体差はあるかもですが) サプリもやめました。先生の指導でビタミン剤は過不足どちらも深刻な症状を引き起こすのでシード主食の場合 いろんな野菜と果物から足りないものは補うように、と。 インコはもともと日本にいない鳥なのですべて代替食であり、全部にリスクはある、とのこと。 なので連続して与えて問題がなかったものから分散して食べさせます。 (私は小松菜ばかり与えていました) シードも皮付き。(これはやっていました(^^) 日光浴も適切に。塩土やカトルボーンは洗浄ボレー粉を与えているので不要。 鳥本来の食生活に近づける努力をし、その上で問題が起きたら即先生のところへ行ってビタミン剤等指導のもとで与えようと思います。
日光浴については散歩に連れて行って兼ねます。うちは窓越しの光でも強くてルチノーのちび子は眩しいのか嫌がります。 キャリーケースにしっかり入れて近所の公園等くらいまで。 逃げたりなど事故はこわいので緊張はしますが、万が一ちび子が逃げた時、いきなり車やカラスを見るより少しはパニックを起こさない事を願って。 以前は小型インコの散歩はダメだと思っていましたが発情抑制として、ドキドキハラハラ系のストレスを与えるという考え方をチョイス。 実際、ちび子は先生にバイキンマンで脅かされまくって、私も呆然となりました。 だけど鳥本来の生態は常に緊張感を持って暮らしているので、安全居心地の良い飼い鳥ライフではあっという間に発情してしまいます。 先生曰く、お気に入りのおもちゃはその時点でアウト。安くていいので新しいおもちゃをどんどん取り替え与え、愛情対象にさせない。 ケージや飼い主も『巣』にさせない。『塒』であるべき。
巣になると「卵産むわ、あたし」ってなってしまいますね。 飼い主が「こんな事したらかわいそう」と哺乳類、猫のように(先生曰く鳥に羽の生えた猫のような接し方はダメ)可愛がっては発情抑制うまくいきません。 私としてはジェットコースターやお化け屋敷で楽しむ感覚なのかなと理解(^^; 退屈させない事も大事なのでお散歩はおっかなびっくりのちび子さん。 野鳥や街の音を見て聞いて季節も感じさせたいものです(温度管理、安全配慮超大事)
ちなみに一羽飼いがかわいそうと、あとからもう一羽連れてくるのはNGだそうです。 インコの身になって考えれば、それまで飼い主と自分の世界であった所に新参者が入ってきて しかも可愛い雛だったりした日には嫉妬、怒り心頭となるのは想像できます。 先生は、その場合高い確率で毛引きを発症すると仰っていました。
うちは震災を経験して、一羽しか連れて逃げる自信がないのと、複数だと平等に可愛がる自信もないので一羽飼いでした。 犬ですらたまたま遊びに来たよその子犬撫でたら、虐待でもしてるのかと誤解されそうな絶叫をあげていました。 ちび子も実際、爺の命日にしみじみ写真を見て懐かしんでたら大荒れに荒れ、しまいには私めがけて上から物を投げ落としました。 大きな瓶もこつこつ押したのか、顔近くにゴン!と落ちてきたのを見た時、いつかちび子に殺される、とも(^^; きっと自分に飼い主の関心が向いていない時すぐ気付くメンタルを持っているのでしょう。 ちび子を大事に1年育てて可愛がっていますが、爺は12年以上の時間がありました。 ちび子とはまた違う形で今も愛しい存在です。 まあ、ちび子さんは子供と同じでそんな難しい事はまだわからないと思います。 ひたすら「あたしが一番だったのに!」と物を投げ落とすインコ。
もう一羽なんて連れてきた日には地獄が待ち受けているでしょう。 (もちろん、最初から複数で飼うなり、あとからでも仲良しになった、といったケースもありましょうから そこらは私とちび子の場合、と思ってください)
という事で鳥の生態も本などで勉強しつつ、ゼロからのインコライフの始まりです。 実践を始めて、ちび子が慣れた小松菜しか食べず困り果て、上野動物園の相談コーナーにまで行ってきましたが 必要な時期が来たら自分から食べますよ、お菓子だけで生きてる人間もいますからね、と。(ぶっ飛んだけど確かにそうですね) 飼い主もカリカリして鳥がしょんぼりしたら最悪。叱られながら食べるごはん美味しくないし食欲だって出ませんよね。 口移しで食べ物と認識させ(衛生には常識の範囲で気を使いつつ)慣れない果物や野菜を食べさせていたら換羽が始まって 勝手にムシャムシャ食べるようになってきました(^^;
それ何あたしも食べたい、それ何あたしもやりたい、なんでもかんでも真似したがるちび子さんです。 食べ物に関しては与えられるフルーツや野菜の中で一緒に食べています。 一口なめただけで「あ、いらなーい」がほとんどですが。 あとは太らせないよう毎日体重を計り、餌も計り健康管理がんばっています。
基本は太らせない、バランス良い食事、日光浴と散歩、良いストレスを与えて巣作り気分クラッシャーなライフでしょうか(^^;
次回先生から頂いた長期間与えて問題なかった食べ物リストでも書こうと思います。 リスクは全部に必ずあると考え、リスクの分散と情報収集更新で目指せちび婆(笑) あとは飼い主も鳥もお互いいると楽しいねえ、嬉しいねえ、な関係を。 四季の美味しいものを一緒に楽しんだり、お出かけして思い出作ったり。 爺の遺影持って海辺でだんなとビール飲んだ日をしんみり思い出します。 海とか見せてやりたかったねと思ってたので。
遠出は厳しいけどちび子に公園の池くらいは見せてやれるかな。
オマケ
ちび子はだんなにべったりさんです。 なので先生に教わった通り、万が一発情の仕草を見せた瞬間だんなには ゴジラのマスクでもかぶってもらいますよ。ええ(嫉妬) シン・ゴジラ面白かった。 初代、ゴン助の正式名称はゴジラの助でした(笑)
ちび子です。ハジメマシテ
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