大 将 日 記
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2006年01月21日(土) あわや大惨事

今日はHP内の至る所の写真が更新されております。いろいろ見てみて下さい。
そして昨日偶然にも稽古場が同じになってしまった幕張本郷を主体に活動されてい
る劇団ポケットオオカミの皆さん、お疲れ様でした。
いつか合同稽古なんて言うのもしてみたいですね。

さて・・・

今日の千葉県地方は深夜からの大雪に見舞われ、各方面で交通の便が乱れたりして
大変な一日でした。そんな中実は今日、某化粧品メーカーのCM撮影のために朝か
ら東京に向かっていました。
9時15分に集合だったのですが、前日から雪の予報が出ていましたので1時間程
余裕を持って向かったのですが、それが仇となってしまいました。

まず今日はこちらからご覧下さい。

Yahoo!ニュース ←ここをクリック

今日のニュース等でも放映していましたし、おそらく明日の朝刊の千葉ローカル記
事にも掲載されると思いますが、東武野田線鎌ヶ谷〜馬込沢間の踏み切りで、電車
と乗用車の衝突事故が起きてしまったのですが、実は私、この電車の乗っていまし
た。しかも、この写真で写っている車両の水色の傘をさしてる人の近くの扉の所に
立っていたんです。
この写真は既に乗客を救助した後の車両が写ってますので、車両の中は誰もおりま
せんが、午前7時45分頃に発生した事故で、我々が救助されたのは3時間後の事
でした。

私はいつも車内では寝てるか読書しているかなのですが、今日は座れなかったので
立って読書をしていました。
この踏み切りに差しかかった時です、車掌さんが急に

「緊急停車致します。緊急停車致します」

と慌しく車内放送を始めました。

後で知った事なんですが、この踏み切り手前の線路は非常に見渡しのいい直線です。
かなり前から運転手は車が立ち往生していると気が付いたみたいなんですが、なん
せ雪が降っていましたので危険回避の急ブレーキがかけられなかったそうで、逆に
急ブレーキをかけたら脱線事故の大惨事になるようなそんな事故だったと思います。

乗用車は踏み切りが鳴ったので車を停車させたんだけど、踏み切り手前が斜面になっ
ていたのでそのまま滑って踏み切り内に進入。出ようと思っても踏み切り内でタイ
ヤが滑ってしまい脱出不可能となり現場から逃げ出しました。

その姿、私見ていました。

「まずい、今日のCM撮影は遅刻だ」

と言う考えは甘かったです。まさかその後3時間も車両の中に閉じ込められるとは
思って無かった・・・
しかも運が悪い事は続くもので、実は昨日のKey Stationの稽古場だった宮本公民館
に携帯電話を忘れて帰って来ていたので、マネージャーに連絡も取れないのです。
もう完全に諦めました。

事故発生からほどなくレスキュー隊と消防車、レッカー車が到着。いつも思うけど、
事故の時って警察は到着が一番遅いですよね。
で、現場検証が始まったんですが、その時、現場に一番近い車両の扉が開けられて
レスキュー隊の方が

「今から事故車両を引き揚げますので、この車両から出て下さい」

と言われ隣の車両に移ったのですが、いやぁ、事故発生から約2時間後に車両の引
き揚げですよ。レスキュー隊の方々は雪の中本当に大変そうでしたし、何より踏み
切りが3時間鳴りっぱなしでしょ、車両に乗っている我々がウルサイと思うくらい
ですから、近所の方や現場で作業していた方はもっとウルサイと思った事でしょう
ね。

車両が無事に引き出されたのですが、その後はそのレスキュー隊の方が入って来た
扉はあけられたままで寒いのなんの。その時です。私は偶然にも今日はデジカメを
持っていたんですよ。
事故車が引き揚げられた後、千葉県警の方達が現場検証をしている様子をその開い
てる扉から撮ってみました。チョットご覧下さい。


引き揚げた事故車のぶつかった後を確認する県警の方々



引き揚げられた事故車です



この間も踏み切りは鳴り続けていました


やがて、車内アナウンスで

「まもなく反対側線路に救援電車が到着致します。横に付きますのでそちらの電車
に乗り換えて頂きます」

えっ? この事故現場に来るのか?
これは本当に凄い体験でした。

まず、となりに電車が付くと車掌さんと救援電車で来た鉄道の係員が非常レバーを
使って扉を開けました。すると事故車両の座席シートを2つ外して救援車両の扉と
の間をそのシートで橋渡しします。その上を歩いて救援車両に乗り込む訳です。



まず、シートを外します



土曜日だったせいか乗客も少なく混乱にはなりませんでした



そしてその上を歩いて渡ります


いやいや、本当に大変な体験をしてしまいました。
それにしても実はこの6枚の写真の何処かに、大破した乗用車の運転手さんが写っ
てしまってますが、ノーマルタイヤにチェーンも着けないで走ったせいで、莫大な
損害倍賞を求められ、我々には恨まれる訳ですからね。備えあれば憂い無しですよ。
皆さんも気を付けましょうね。

それにしても、本当に大惨事にならなくて良かったのですが、この1本前か後に乗
っていたら、きっと撮影には間に合ったんだろうなぁと思うと、チョット悔しいで
すが、俺を必要として無かったCMだったんだとポジティブに考えています。


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