国破れて山河あり。
松尾芭蕉の『夏草や……』(奥の細道)にものちに引用された杜甫の律詩。
私は何か落ち込むと、『夢破れて山河あり』って(笑)何度も勘違いして思い出していたような気がします。 『悲しくなると、海をみたくなる(笑)』かもめがとんだ♪を聞いても思い出しちゃう。
杜甫という人は、政治家になる登竜門『進士』の試験に落ちたり、勢力ある人と反対のことを言って左遷されたり、食べるのにも困るほど貧しい生活をしたりなどで大変苦労したらしいです。 武門の名家の出自と後世に残る才能を持ちながら、生きている間はけしてスマートな処世術は持ち合わせず、思い通りではなかったんですね。
生い立ちとその生きざままでは忘れていたんだけど、スマートじゃない生き方に何か学ぶものがあるような気がするので、『春望』や杜甫の作品を読んでみたいと思います。
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