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曖昧な日々。
大槻
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2005年09月21日(水)

君が触れた指が何かを探している。
アルコールが回って、頭ではいつかの大切な言葉を繰り返している。

不意に伸ばされた腕を受け入れる。
絡まる指も腕も身体も、自分とは違うものだと感じた。
何も言葉は無いのに、何故自分達は此処に居るのだろう。
手馴れた君の仕草に僕は負けて仕舞いそう。
嗚呼、嗚呼、出来るなら。
君に全てを預けて埋もれて仕舞いたい。

人をいつか切り捨てるから。君は。
そのいつかが怖くて、僕は手を伸ばせずに居るのだ。