なべて世はこともなし
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2007年01月11日(木) ホントに公開していいのか?帰ってきたちんちん

最初にくれぐれもお知らせしておきますが、今日の日記は、もう文句なしに完全にシモネタです。公開すべきか悩んだのですが、ひでかすに見せたところウケたので公開に踏み切ります(←人のせいかよ)。どうかどうか、シモネタ嫌いの方の閲覧はご遠慮ください。


2003年4月13日の日記で「ちんちん」という名のチャイニーズテイクアウェイのお店の紹介をしたのをご記憶でしょうか(ちゅうか、4年もずっと読者さんをされている方のほうが珍しいわけで)。そう、ダブリン市内のDorset Streetには、ちんちんという素晴らしい名前のチャイニーズテイクアウェイがあったのです。…そう、もう過去形の話。栄枯盛衰の激しいダブリンでのお話、いかにおいしいちんちんでも生き残りは難しかったようで、ちんちんはすでになくなってしまいました。





いまは無きちんちんの雄姿。


かくして、ちんちんはもはや味わえないとお嘆きの方、ご安心ください。Dorset Streetから1キロも離れていないHart's Cornerにちんちんはパワーアップして帰ってきました。まさに自分を磨き上げて帰ってきました。ご覧ください。大きくなって帰ってきたちんちんの雄姿を。





美珍。


ちょっと。そこの奥さん!もはやちんちんはただのちんちんじゃあないのです。美しいちんちんになって帰ってきたのです。こんな慶賀に絶えないことはありません。それにしても、日本人の私には美珍がPacificになる理由が理解できない。


まあ、美珍くらいたいしたことはないような気が。何せ、日本にはこんなすごい名前の中華料理屋さんがあるようですし(ttp://www.kknet.com/chinman/)。さすがに直リンはまずいと思うので、コピペの上ご覧ください)。


ここまで暴走して女性読者様の幻滅を買ったついでにこんな逆パターン(ttp://r.gnavi.co.jp/manchinkan/)も紹介してしまったりして。


…またやっちゃったよ…という冷笑を感じつつ今日は退散。女性読者様が半分に減ったらそれはジゴージトクというやつですな。ただし、一部のシモネタ好きの読者さんにはかなりウケたのではないかと。


2007年01月10日(水) ダブリンに公衆トイレが復活?って、その前になんで公衆トイレがないの?

トイレ…は時として非常に切実な問題となりえます。まあ、(ことトイレ問題について言えば)幸いにして私は男ですから、最悪の場合は(自主規制)という選択肢もあるのですが、必ずしもその選択肢が使えない場合もありますし、恥じらいを捨てていない女性はそうするわけにもいかない。ことと次第によっては、トイレ問題では地獄を見る可能性があるわけで。


アイルランドという国、トイレに関してはどっちかと言うと後進国です。アイルランドをこと車で旅行した人は気づいたと思うけど、道中に道の駅があるわけでなし、高速道路にはただのひとつもサービスエリアもないし、ガソリンスタンドはたいがい鍵をレジに借りに行かなきゃ行けないから面倒くさい。


結局唯一の駆け込み寺はパブになるのですが、こと、混んでない時間だと日本人が入っていくと結構目立って恥ずかしいし、「お客様以外のトイレ使用お断り!」なんて書かれていると、礼儀正しい日本人はさらに入って行きづらい…というのもよくわかります。


ほんじゃあダブリンはどうかというと(だんだん本題に近づいてます)、まあイナカよりははるかにマシといえる。だけど、たいがいのパブの入口には例の「お客様以外のトイレ使用お断り!」って書かれているし、まだ昼間はともかく、夜になるとパブの入口にはセキュリティが立っていて中には簡単には入れない。


ビールをしこたま飲んでパブから出て、寒い夜風に吹かれたら、そりゃ普通催しますよ。だけど、トイレはなし。こんなときに公衆トイレがあれば…と思いつつ、道徳心がないのか緊急避難なのかわかりませんが、市中心部の裏通りはアンモニア臭でむせ返らんばかりな訳です。こんなのが公衆衛生上いい訳はありません。


そう。なぜに、ダブリンの中心部には公衆トイレがないのか!というのが今日のお題。


正確には、公衆トイレはありますよ。各駅と、Busaras(中央バスセンター)に。ただ、どこも市中心部から遠いのであまり利用価値はなし。なんでO’Connell StreetやGrafton Streetにないんだ!と思ったことはありませんか。


実は、あったんですよ。その昔。ひとつはO’Connell StreetもうひとつはCollege Greenの地下に。ところが10年ほど前にどちらも閉鎖されました。その後O’Connell Streetのは通りの改良工事の際に埋められたものの、College Green(トリニティカレッジのすぐ脇の三叉路の真ん中)のはいまだに閉鎖されたまま残ってます。


何で閉鎖されたかというと、早い話が治安の問題。ホームレスが溜まり場にしたりとか、それはまだしもドラッグユーザーの溜まり場になってたとかなってなかったとか。確かに私も当時あのトイレを数回使ったことがあるけど、汚いのはともかく、中にいる人たちのオーラのせいで手も洗わずに逃げ出したような記憶が。


ちょっと脱線しますが、ほかは知りませんが、アイルランドの公衆トイレの一部、青い蛍光灯が使われているところがあることにお気づきでしょうか。あの不気味な色、あの色だと長居をしたくなくなるから座り込みの対策になるのかな…などと思っていましたが、実はあれ、ドラッグユーザー対策らしいです。つまり、青色の蛍光灯だと、血管が探しづらくなるという。それ自体「へえー」なのですが、じゃあなんで、そんな青い蛍光灯がダブリンのイミグレーションオフィスのトイレに採用されてるんですかね?これの答えがわかる人はぜひ教えてください。


で、実は、この閉鎖されたCollege Greenの公衆トイレがリニューアルの後に利用を再開するらしいです。





無料新聞Herald AM朝刊より。


新聞によると、市内には11か所の公衆トイレがあったのだそうだが、上に書いたような理由で閉鎖されたと。で、College Greenのを試験的に再開して、うまくいけばほかも再開するとか。


面白いと思ったのは、このトイレ、二つに分かれているのはいいとして、その二つのセクションが、男子用、女子用じゃなくて、男子小用と男女共用のトイレになるらしい。で、男女共用のセクションは車椅子でも使用可能で(いいことだ)、オムツの交換台があって、公衆電話まであるという。男子小用のほうには水のみ場も設置。


…ってねえ、実はこの発想、ドイツ国鉄の大都市の中央駅にある有料トイレと発想が同じ。この中央駅のトイレ、管理人常駐でホントに寝転がっても気にならないくらいきれいに磨き上げられている。それと同じくらいきれいになるなら、私なら喜んで1から2ユーロくらい払いますが、さあ、どうなりますやら。バスの運転手さんがあんなふうに守られている街ですから…ねえ。


2007年01月08日(月) 月に二度も風邪を引いたバカ>自分自身

毎年のことですが、年明けは地獄です。私の勤める某社、なぜか1月は鬼のように忙しいのです(逆に夏はヒマ)。休みボケとか言うヒマもないまま、先週に引き続いて今週も朝の8時から夕方の6時から7時まで仕事をしています。2週間後に日本に行くのでそれまではこんな調子が続きそうです。トホホホホ。


そのせいかどうかは知りませんが、見事に風邪をひきました。クリスマス前後も鼻風邪をひいていたので、ダスキソも呆れる月に2回ということになります。バブロンを飲んだのですが、効果なし。


効かねえよ。早めのバブロン


バブロンの名誉のために書けば、あれはあくまで「風邪の諸症状の緩和」の薬で、風邪の特効薬じゃないんですよね。さらに、バブロンをビールと一緒に飲むのはいけないと思う(というか今説明書読んだら、そうはっきり書いてあった)。


というわけで、寝ます。風邪は寝るが一番…だと思う。


2007年01月04日(木) スクープ!アイルランドの新医療制度の証拠写真




いきなり汚い写真ですいません。お食事中の方失礼しました…って書いていつも思うんですけど、インターネットやりながら食事するのはいかがなものかと。かくいう私も一杯やりながらインターネットをやっているので人のことは言えないわけですが。


そんなことはどーだっていい。とりあえず、上の写真について。見ての通り、男子トイレの写真です。うちの会社のトイレで本日撮影いたしました。一見、なんと言うことはないのですが、よく見るとなぜかドアーが個室から外れて壁に立てかけてあります。


これ、私がやりました。


こんなことをここで懺悔してどーするんだという疑問はさておき、何が起こったかと言うと、個室を使用後このくされドアーを開けようとしたら、開かない。建てつけが悪くなっていて、ドアーが傾いており、下から足でちょっと持ち上げ気味にしないとドアーが開かない状態になっていたのです。そこで私は下から軽く(当社比)ドアーを足で持ち上げたところ、


ドン


という大音響とともにドアーが外れてしまいましたとさ。人間を30年ほどやってますが、トイレのドアーを壊したのは初めてです(←フツー壊さんて)。はい、確かに私はバカですが、これくらいで壊れるドアーはちょっとあんまりだと思う。


そして。話はさくっと次の写真へと移ります。


アイルランドの医療事情がひどいことはこの日記でも何度となく触れてきました。こと救急医療に関しては先進国とは冗談にも言えない状況です。救急患者として病院に行ったら数時間待たされたとか言うのはザラ。担架の上で一晩明かしたとかいう話も聞きますし…いや、そんなとってつけたような話じゃなくて、私自身担架の上で一晩明かしたことがありますから。ともあれ、他は知らぬが救急医療に関してはこの国は間違いなくダメな国です。


こんな状況に一部の政治家が立ち上がりました。この混みあった救急医療への抜本的な解決策がついにこの2007年に見いだされました。RTE(アイルランドの国営テレビ)がスクープする前に、この日記でその証拠写真をスクープしてしまいます。





救急車、葬儀屋に直行の図。


念のために申し上げますが、写真は本当ですが、話はネタですので悪しからず。…場が白けたのが手にとってわかるので今日はこれで退散。


2007年01月01日(月) 高度一万メートルからの駄更新。今年もよろしくです。

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。


…と型どおりのあいさつを書いているのは、実はフランクフルトからダブリンに向かうヒコーキの上だったりします。ただいま2週間の休暇を終えていやいやダブリンに戻る途中です。ありていに言って帰りたくない。


大体クリスマスのこのくそ忙しい時期に飛ぼうというのがそもそも間違っているのです(今更新しようとして気がついたけど、この件に関しては「別冊アイルランド紀行」をご参照ください)が、今年もちょっとした騒動がありました。


まず、行きのヒコーキ。8月に予約をしたルフトハンザから突然電話がかかってきたのが10月のはじめ。なにやら冬時刻になって時刻表が変わったから夕方の便から昼間の便に振り替えてほしいという。こちとら会社の休みを一日でも少なくするために高い金を出して夕方の便を買ったのになんということとぶつぶつ文句を言いながらもほかに選択の余地がなかったのでやむなく言われたとおりに昼の便に変更。


で、クリスマス前のある日の昼前にダブリン空港に行く。パスポートとフレクエントフライヤーズカードを出すとコンピュータのキーボードをたたいたカウンターの係の兄ちゃんが露骨に変な顔をする。


係:「お客様、本当にこの便に予約されてますか?」
私:「されてる…はずだよ。ちゅうか、あんたらが勝手を言って私の便を夕方のから昼間のに変えたんでしょうが」
係:「少々お待ちください。今、発券の係のものと確認してみます」



私の後ろの客がイライラしながら待つこと10分。内線電話を使ってもめにもめていたがようやく搭乗券をもらう。どうやら私のフライトは夕方のに予約されたままだったらしい(だったら今日仕事できたのに!)。さらに状況を悪くしたことにどうもこの便かなり強烈にオーバーブッキングをしていたらしい。


係:「お待たせしました。こちらが搭乗券になります。よい旅を」
私:「ありがとう。それでフランクフルトからの搭乗券は?」
係:「………。少々お待ちください」



再び待つこと10分。ようやく両方の搭乗券をもらった。私の後ろに運悪く並んで20分以上待つハメになった人たち。すまんかった…が私のせいじゃない。もっといえば、私のせいで乗れなくなった人、すまんかった…が私のせいじゃない。


かくして、行きは行きでちょっとした問題だったが、帰りは帰りでまた問題。今度はハノーバーのチェックインカウンターにて。


係:「申し訳ないですけどフランクフルトからの搭乗券はここではお渡しできません。どうもオーバーブックしているようで。申し訳ありませんが、フランクフルトの乗り継ぎカウンターにお申しつけくださいますか」


うーん。ヒコーキに乗れないのはかまわないけど酒が買えないのは困る(こらこら)。というのもテロとの戦いだかなんだか知らんけど、ヨーロッパを飛ぶヒコーキでは液体の機内持ち込みができなくなった(正確には100mlの容器に入ったものは透明な袋に入れた上で持ち込んでもいいとかいろいろあるけどここでは割愛)。免税店で買った酒は、密封された状態でその日のうちに目的地に着くという条件の上でしか買うことができなくなった。で、今日ダブリンに飛べるかどうかわからないという状態では免税店で酒を買うことができないわけ。困った。


で、泣く泣く酒をあきらめつつハノーバーからのヒコーキが30分遅れて、結果搭乗25分前にダブリン行きの搭乗カウンターに着いた私。乗れなかったらまた会社に言い訳を考えないといけないなあ…などと考えていると、すっと搭乗券を渡された。なぜか素直に喜べない私。


で、そのまま免税店に走りこんでウィスキーとウォッカを4本購入。で、搭乗ゲートに戻ってみると私は最後の搭乗客(私の名誉のために書いておくと、それでも出発時刻の20分前でした。私は出発間際に名指しで探されるような愚客ではありません)。で、ヒコーキに乗ってみるとそりゃそうだけど完全に満席。ジャンプシート(スッチーさん用の席)にまで制服を着てない人が座っている。で、当然の帰結として私の荷物を載せるスペースがまったくない。酒4本はスッチーさんに預けました。で、今、このくそ狭い着たい後部の窓際の席でこうしてせっせと日記の更新をしている私は偉いですよね。偉いと言ってください。


まあ、ひとつ確実にいえることは、クリスマスとかくそ忙しいときに飛ぶもんじゃないですよ。結果的にはちゃんと飛べたので文句はないですけど。こんなことは認めたくはないんですけど、くされRyanairの「絶対にオーバーブッキングはしません。乗継の補償はしません」というのはある意味では非常に正しく単純明快でいいのかもしれないなあ…とも思う。


ともあれ、そうそう、私はドイツに2週間もいたのですが、ごく正直に言って特に報告すべきことはありません。良しにつけ悪しきにつけドイツという国は期待したことが期待通りに起こる国なのです。つまり、去年と、一昨年と、もっと言えば一昨々年と、さらに4年前、5年前とまったく一緒だったのです。これがいいか悪いかはまあ意見の分かれるところだと思います。アイルランドのようにいい加減さに腹を立てることなく快適な生活を送ることができる。それを平和というか退屈というかは人しだいです。


もうすぐ着陸態勢に入るようなので今日の更新はここまで。とにもかくにもこの日記はだらだらと今年も続きます。今年もあいかわらずよろしくお願いします。




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