砂浜に仰向けで寝転がり、視界の隅々まで広がる青い空をフィルムに封じ込める。 僕のいる地点からしか見られないこの空を、僕は全て見渡した。 フレームの中で、雲が移動するスピードが速い。 台風が近づいて来ているからだろうか。 僕は、連続で何枚もシャッターを切り、 よく似た青い画面を量産する。 無意味な事かもしれないが、36枚分、この空を収める事で何かが変わる予感がしたのも事実だ。 カメラを構える時、よく感じる予感。 何が原因なのか分からない。 多分、どこかに行きたいという僕の願望が、それを生み出しているのだと思う。 僕は、このカメラを持ってどこに行けば良いのだろう。 良い大人なのに、こんな事を考えている。
ただ顔を合わせて、 会えた事が嬉しくて、 うれしくて
たわいもない用事を作って君に会いに行き たわいもない話をして 君と分かれる その日、一日は、ホコホコした気持ちになれる
そしてまた、会いたくなる 一目会って、君の笑顔を見たくなる
会いに行って良いですか。
用事もなく、ただ会いたいから、 そう言ったら君はどんな顔をするんだろう?
まっすぐに つきすすめ いつもどおり 笑顔で 怒ったり 笑ったり 泣いたりしながら 君は君だから 君のままで 立ち向かえ 大丈夫 君は大丈夫 まっすぐに つきすすめ まっすぐに つきすすめ まっすぐに つきすすめ
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