ちょっと落ち込んだりしている君の声を聞いて、電話口で冗談なんかを言ってみる僕。 おどけて、馬鹿な事を言って、君が好きだよと付け加える。 今日のひだまりみたいな優しい気持ちが、あなたに届くように。 (飛んできてよ!僕はここにいるよ!)
あなたが僕との記念日について触れた時、 僕は何かを許されたような錯覚におちいりました。 来年の今日、二人でいられるような、 そんな甘美な夢に、胸を躍らせている僕がいました。
記念日には、ケーキを買いましょう。 たった二本しかないフォークで、二つのケーキを半分ずつ食べましょう。
儚い夢かも知れませんが、 僕にとってはすがる事のできる唯一の現実として。
2005年11月14日(月) |
8分の7拍子のワルツ |
立ち止まっている君を感じながら、数歩、先に歩みを進める。 背中に君を感じながら、僕は奇妙なステップを踏む。
振り返り、あなたに手を伸ばす。 もっとこっちにおいでよ。
君はうつむいて、僕の存在を黙殺する。
僕は1000回目のため息をついて、 君をはるか遠く離れて、また歩き始める。
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