さらさらと君の髪
僕の手を避けて、 離れていく
掴もうとすれば逃げて
くるりと振り返って きみが僕を睨む
さらさら
さら
君が逃げていく音だよ
りかさんの恋人は苦しくないですか。 大切な人なのに、その才能に、嫉妬せずにはいられない。 そんな苦しい事はないと思います。 だって、りかさんは何百年という時間で埋める事のできない才能の持ち主。
わたしなら、苦しくて、才能に満ちた恋人を消してしまうかも。 一番、残酷な方法で、彼女を消し去ってしまう事だろう。
そして、少し心の傷が薄れた頃に、青い青い空を見て、 無くしたもの大きさを知り嘆くのだろう。
いっそ遠くに離れてしまえば良いのに なんて 一番近くに来なかった人の言い分だよ。
2006年08月10日(木) |
仮想のミュージアムショップ |
地下鉄の出口を駆け上がるみたいに 明るい方を目指して 二段飛び 眩しい外の景色に立つと 目の前が美術館だったらいいね ショップで買ったカバの文鎮と ネアンデルタール人の精巧なフィギュア いくつかの演劇のチラシ お土産のひとつひとつについて 僕に解説して欲しい
ひょこひょこと動く君のえくぼを眺めながら、 僕は目を細めて 消して閉じないように 笑顔をかえすよ
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