どうも最近具合が悪い。なんとなく上手くいかない理由は、君の残像を見るからだ。強い夏の日差しによって生まれた輪郭のハッキリした影が、まるで強い言葉で僕を励ましてくれる君みたいなんだ。だけど僕は、ここに立ち止まったまま、動けないまま。
何か触感を伴う空。
そして約束は守られる事もなく。思い出と共に風化していくのだろうか。もしかしたら、約束だけはいつまでも残り、水の中に沈む麝香塊のように、いくつかの時代を経て何かをするのだろうか。