Just A Little Day
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溜息ひとつ。 撫でて欲しくて切らずにいた髪を切ろうと思ったのは、 あなたが撫でてくれないからです。 毛布一枚で汗だくで眠るあたし。 寒くて布団を手放せないというあなた。 気候が違うくらい、遠いあたしたち。
あたしたちに足りないものは、現実味だって気付いた。 まるで幻覚を見てたような日々しかないもの。 リアルさを味わわないと。 どおりで先なんて見えないはずだよ。
七月七日。 あなたは遥か彼方。 海を渡るには、息が続きそうにありません。 あなたも忙しさ故、こちら岸には辿り着けないでしょう。 だからせめて文明の力を借りて、電話で気持ちを伝えましょう。 一年に一度くらいは、恋人気分になったっていいよね?? 終話ボタンを押した直後に、あなたがあたしを忘れるとしても。
云いたくないのに云い過ぎる。 あたしの場合、近すぎるとよくないらしい。 親にとって、子供はいつまで経っても子供。 子供は時間が経つと大人になる。 干渉されたくない。
我儘なんだろうけど。
逃げたい。 ひたすら逃げたい。 全てから。 煩わしい。 世捨て人になりたい。 あたしの煩悩、差し上げます。 中途半端に近寄って来ないで。 どうせ離れていくんでしょ?
貫くよりも諦めるほうが楽かしら。 でも、諦めることも出来ないから悩む。 悩むのも厭だから、投げ出してしまおうかしら。 でも、投げ出すことも出来ないから苛々する。 苛々するけど、けっきょく現状維持。
意地を張って堂々巡り。 ああ煩わしい奴。
あなたの何気ない一言で、あたしはとっても幸せなきもちになれる。 それを反芻して、しばらくにやにやできる。 こんな気持ちをありがとう。
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