朝起きてマンションのベランダから外を眺めた。 晴々とした空、朝の清涼な空気、窓を開けて彼女と一緒に 外を眺めた。
次の瞬間、空の向こうの方から黄緑色の光がやってきた。 そして爆発のような現象が起こって、大量の光線の照射を 浴びてしまった。
気が付くと太ももとか腕がただれている。彼女にも同じ 症状がでている。ベランダの外を眺めると、朝の散歩や通勤 の途中の人が倒れている。 何がどうなっているのかわからずに混乱している自分は、 とりあえず近所の人達と話をするのだが彼等もやはり何が何だか わかっていない。一体どういうことが起こったらこんなことに なるんだろうと記憶の糸を手繰って考えてみる。
しばらくして、僕は「フェフェ」というものを思い出した。 多分雑誌の軍事関係の記事か何かで読んだんだと思う。
それはある種の化学兵器で、核兵器のように瞬時に都市を 滅ぼしてしまうものではなく、多くの人間に数日間の間、 動けなくなる程度のダメージを負わせるものである。 核戦争が危険すぎるので使われなくなった現在、短期間の 内に勝利を収めるには先ずフェフェで敵国の人間を麻痺させて おいて、通常兵器で攻め込んでいくという手法が用いられる。
確かこんなことが書いていたはず。
ということは、これは終わりではない。この後に攻撃や爆撃が 続くのはほぼ間違いない。なんとかとりとめた命だ、今更落とし たくはない。さあ、どうしよう?頭は回転し続ける、胸はどきどきと 高鳴ったままだ。
「どこか安全な場所は?」 「傷の手当てはどうしよう?」 「どこからの攻撃なんだろう?」
そんなことがぐるぐるする。
さっき空から一撃をくらったので、まだ空を見るのがこわい。 また何か落ちてきそうな気がするのだ。今度はフェフェよりもっと おそろしい爆弾が落ちてくるんじゃないか、毒ガスは苦しむから嫌だ、 色んなことを考えてしまう。
どうしよう?という恐怖がクライマックスに達する。 心無しか遠くからヒューン、、、と音がする!!! 嗚呼、あの調子じゃ3秒後には落ちるぞ!身体が凍り付く、、、、
というところで目が覚めた(笑)。 起きてもしばらくの間なんとなく空がこわかった。
ひさしぶりに恐い夢を見ました。
再び長期睡眠状態。火曜、水曜と仕事を休んだ。 疲れたり、病気になったりした際にどこまで出勤してどこから休むか 人それぞれに基準があると思うが、空遊の場合は感覚的に身体が動かない という感じになる。なんかこのまま行ってしまうと丸一日地獄になって しまいそうな、そんな感じがする。たとえ今日休んで首になってしまっても いいから休もう、そんな感じ。
明日は行けるかなー?
要するに陸の孤島のようなもの。
午前9時から午後5時15分まで、仕事中ほとんど人と話さない。 周りに人がいないわけではなく、話したい人も話したいこともないからだ。 係は6人から成り立っているが、一番若いのが27才の僕なのは良いとしても その次がいきなり40才(!)にとんでしまうので共通の話題というものが 持てない。
いわゆるひとつの陸の孤島状態@オフィスで、これを机の孤島と呼んでいる。
空遊はしゃべる人とはしゃべりまくるが調子の合わない人とは フリーズしたマックのようになってしまう。これは老若男女を問わない。 仲良くなれる人の数が少ない分、仲良くなった友達は大切にする(ほんまか?)。
ただし仲良くなった友達でも、相性が合わなくなったらすっぱりと連絡しなく なったりするのでそういう風には見えないかも知れない(笑)。
しかも信頼しているからこそ別にいちいち連絡しなくてもいいや、という具合に なってしまう時も多々あるので本当にわれながらややこしく、そして誤解されやすい。
今の職場の場合は、お互い横や前に座ってはいても冥王星とM78星雲くらいは 距離があって、何兆年経っても一瞬かすかに触れ合うことすらないんだろう なと真摯に感じる。「礼儀は礼儀」と思って「おはようございます」と挨拶 するのが精一杯というのが正直なところ。
「嫌な人達」というのではなく、「とことん無関係な人達」という印象。 自分の方がいるところをまちがっているのだ、と毎日感じさせられる。 給料が多くはないこともあるし、早くもう少し自分にあったところに 移ることができたらいいなと思う。だけどここより酷いところがたくさん 存在するのもまた事実。今回は慎重さも必要かなとも思うのであった。
2001年09月01日(土) |
よくねたよくねたよくねた |
金曜から寝っぱなし。
月〜木の疲れはすっきり取れた。 目が覚めるとひんやり涼しいのが嬉しい。 8月が8月だっただけに涼しいのが奇跡のように感じる。
ひさしぶりに音楽を聴く。 マイルス デイビスのスケッチ オブ スペイン。 アランフェス協奏曲をジャズ トランペットで忠実にその雰囲気を 再現したこのアルバムはいつ聴いても新鮮だ。
彼の自伝によると、このアルバムの評判は非常に高く、 数々の伝説が生まれたと言う。
その内の一つ。
もと闘牛士のスペイン人がこのアルバムのことを 耳にしたのだが、最初は「アメリカの黒人にスペインの何が分かる」と いった具合で相手にしていなかった。 しかし聴くだけは聴いてみることに。
アルバムを聴き終わったあと、彼は血が騒いで家の裏で飼っている 牛を殺してしまった。
マイルス自身、この話は「伝説の一つ」と言っている。 本当かどうかは誰にも定かではない。ただ、たとえ伝説にしても これだけの伝説が生まれるには、やはり相当の力と魅力を持った 作品であることが必要なことは言うまでもないだろう。
手放したくない一枚である。
2001年08月28日(火) |
ルールが変わっても・・・ |
構造改革、構造改革とマスメディアが騒ぐ。
法律をあれこれ変えれば、経済は活性化する。 ↓ 経済が活性化すれば景気は良くなる。 ↓ みんなが今よりお金持ちになって、暮しが楽になる♪ ↓ ハッピー♪
と、ごっつ単純に考えているようだ(笑)。
確かに株取引に掛かる税率が安い方が市場は活性化するだろう。 確かに雇用が増えれば消費も増えるだろう。
で、それで万事OKになるのかな?
バブルの時も、好景気の時も、「僕は幸せだー!」と言ってた人は かなり少なかったように記憶している。そしてもちろん、貧しい時代に 「僕は幸せだー!」と言えた人々はもっと少ない。
もしそれで幸せになれないのなら、安定した高収入は退屈した人生の 長さを単純に延長するだけである。
もしあなたが今ヴィッツを運転していて、渋滞でイライラしているなら、 お金持ちになったあなたはベンツを運転しながら、渋滞でいらいらしている ことだろう。あるいはウインダムでもいいし、ソアラでもいい。ただどっち にしろ渋滞につかまってイライラしていることだろうと思う。
構造改革、ルールが変わる。だが、その変わったルールで人々は 何をするのだろうか?多分以前と同じように競争するのだろう。 その競争は自由経済とか、活性化とかいろんな良いレッテルを 貼られるかもしれない。でも、競争は競争である。
先日、ジェロム レ バンナのインタビューを読んだ。 PRIDEやVTのことを「興味が無い、面白く無い」と言った彼の発言に対して インタビュアーが「それは簡単に勝てるゲームだということですか?」 とたずねた。バンナは否定した。「簡単に勝てるスポーツなんて存在しない 、勝とうと思えば何であれ多大な努力が必要だ。」と言った。
競争とはそんなものなんだろうなと思った。どんな小さなことでも、 それを争いの道具にするなら必ずハードなものになると思う。
構造は変わるだろう、でもそれは競争のルールが変わるだけだ。 誰にとっても大した救いにはならないだろう。
競争ではない、シェアの奪い合いではない状態が訪れるまでは、、、。
2001年08月27日(月) |
風が吹けば桶屋が儲かるが風と共に去りぬ人もいる |
空遊は、期限付きの非常勤のお仕事に就いている。 来年の3月31日で任期満了、晴れて無職の身となるわけだ。 もちろんそれまで今の仕事が続いていて、新しい仕事が決まって いなければ、の話だけれども。
日本は戦後以来かつてない程の不景気と言われている。 失業率は高いし株価は低いし土地値も低い。 この内、一番身近に感じられるのが失業率の高さだ。
確かに空遊も金があれば株や不動産に投資する可能性はある。 といってもこのままだと今後50年くらいで不動産は半分の価値に なってしまうので、それを覚悟した上で買いなさいという 不動産の専門家もいるようだ。株は上がるのもあれば下がるのも あるんだろうなと思う。現金で持ってるとインフレになると 価値が下がってしまう。正にプロでも容易に選択を誤りかねない状況。
しかしそんな話以前に生活費をきちんとする必要のある哀しい身の上。 今でさえほとんど日本政府とシンクロしているような経済状態(爆)。 とりあえず羽振りの良い仕事に就きたいものだ。
小泉改革でさらに失業者が増えると言う。雇用はさらに苦しくなる。 セーフティーネットに福祉関連とIT関連と言われているが、それが どのように機能しうるのか、よくわからない。IT、ITと言っても、 それを使う企業が一挙に倒産して減ってしまえば需要がない。 福祉関連といっても年金に課税し、医療保険の自己負担率を上げ、 しかも息子、娘夫婦等の経済状態も悪い状況で、福祉サービスにお金を 払うことのできるお年寄りは少ないのでは無いだろうか。
ところでIT関連、IT関連とここまで政府が言うならひょっとして 本当にIT関連の仕事で食べていけるかもしれない。そう思って書店を のぞいてみる。コンピューター本のコーナーに行くとすごい本の山だ。 一体何を身に付ければおまんまにありつけるのかさっぱりわからない。 「これがあれば仕事はあるよ、人並みの暮らしはきっとできるよ。」 そんな資格はないのかなあ?
あるいはこんな考え方もある。ITを勉強した人は莫大な数にのぼり、 飽和状態の過当競争になるだろう。よって、結局労働は安く買い叩かれ、 おいしいことなんかまずないだろう。残業と競争はここでも同様に続く に違いない。IT労働者は、電磁波を発するコンピューターの前に長時間 座り続けると言う性質から、眼精疲労、肩凝り、腰痛、その他もろもろ の身体の不調を訴えるだろう。むしろこっちの方がマーケットかも 知れない。健康食品、サプリメント、整体、マッサージ、自律神経の 不調を整える効果のあるヨガや太極拳等の東洋体育、健康ブーム、 癒しブームはまだまだ続きそうな気がする。こちらも過当競争の 可能性はあるけれども。
うーん、虚心坦懐に熟慮中かも(笑)。
気の狂ったような熱波が終わり、秋口が見えてくる。
ジージーという蝉が何処へともなく去り、 草むらの方からりんりんという音が聴こえてくる。
ぼおっと憂鬱に休日を過ごしてしまう。 水代わりにエスプレッソのきついのを次々と飲み干す。 1時間くらいの間に10杯くらいのエスプレッソ。 慣れない人が飲むと胃を荒らす。
23時がいつもどおりにやってきてネットに接続する。 世界中とつながるこたつ机の上のiMAC。 あちらこちらへとサーフしてもそこは空虚の中のごみの山。 なに一つ見つけることなんか出来やしない。
Omar Kayaamはこう歌った:
この世は空虚の中の塵の山、人間の知識は繰り言に過ぎぬ
と。wwwとはやはり塵の山と繰り言をネットワークでつなげた だけのものなのだろう。情報化社会になっても情報化されるのは 所詮この社会。儚い期待などそこに抱かぬ方がいいのかな。
物憂気な、ただ物憂気な日々。
2001年08月23日(木) |
犬と車(そのままちょっとまってね) |
今日も仕事はひまだった(笑)。
よって、メーリングリストへの投稿や掲示板への書き込みが盛んになる。 何度かHPのデザイン更新すら職場でしたことがある。後はネットサーフ。 なにしろ係に補佐と僕しかいない。僕はアシスタントみたいなものだから アシストするべき人がいないと極端に暇になる。忙しい時は手を休める暇 もなく机の上に各人からの仕事がどんどん積まれていくのに。
補佐も管理職なので管理する対象がないとやや暇そうだ。 寂しいのだろうか、他課から電話が掛かってくるとうれしそうだ。
はっきりいって今日のみんなの第一の仕事は、
1 台風のTVを見ること。 2 台風を見ること。
であったのかも知れない。ただこの雨の中はるか日本海の見えるところへ 出張に行っている人もいる。はっきり言って気の毒だ。 しかも帰りに飛行機を予約してた(爆)。明日来れるのだろうか(疑)。
あまりに風が強いので昼は普段外に食べにいく人も弁当を頼もうとする。 11時までに注文すればいいはずなのだが、みんな同じことを考えている のか10時半には元町、いや神戸市中央区のかなりの弁当屋が売り切れて いるようだった。株価が暴落して売り急ぐトレーダーのような勢いで みんな次から次に弁当屋に電話を掛けている。 いざとなったらビルの中に食堂があるのだから気にしなくても いいはずなのだが、ここの食堂は評判が悪く、食べにいこうとすると
「あんなとこで食べると後ろ指さされるよ」
と半分冗談、半分本気で言われた。
ある時、転勤してきて間もない、ある意味免疫の出来ていない人が 食べにいったらお腹を壊して次の日休んでしまった。仕事のためにも 職員食堂では食べれない、職員食堂で食べては健康管理に不安が、 極めて存在意義に疑問のある食堂ではある。
「貯蓄があるんだからそんなに心配しなくてもいいんじゃないですか」 思ってはいても言ってはいけないだろう、やはり。和をもって尊しと為す のだ。
さてさて空遊は風雨をものともせず昼はRYU-RYUに向かう。 空遊の机にはRYU-RYUの日替わりメニューがはりつけてある。 今日は好きなスパゲッティーの価格でサラダとドリンクのセットが付く まるごとランチの日。そして今は8月!ということは!!!
いざ!!!タイカレースパゲッティ−を食べに行かん!!!!!!
RYU-RYUに向かう。やや風雨があるが傘をさすと間違いなく壊れるので あえてささない。前進あるのみ、魁!男塾のように前進あるのみである。 到着。やはり予想通りいつもより空いている。ゆったりとした空間。 風雨をものともしない勇者のみに与えられる栄光である(意味不明)。
タイカレースパは美味しかった。急に涼しくなって汗をかかなくなると 体調をこわしたりしがちなのでタイカレーを食べて汗を流しておくと調度 バランス的にも良い。惜しむらくはデザートを食べなかったことかも。 パスタのまったりとタイカレーのぴりぴりは良いコンビネーション。 食後のアイスコーヒーもおいしい。
さて午後だが、やはりけだるくまったりとネットサーフをし続けて 5時15分まで時が過ぎていった。こんな日があってもいいだろう、 というか結構あるのだが。
明日は休みの人と出張組が帰ってくる。発送だのはんこだの書類だの めちゃ忙しくなるかもしれない。
まあ最近のんびりしすぎてたから調度いいか。
風がびゅんびゅん吹いてくる。
嵐の予感・・・
しかしどうして台風ってのは1号、2号、3号、、、、 と工夫もなく単調にカウントされていくんだろう?
1号、2号ときたらv3にしてみるとか、 4号ではなくて「帰ってきた台風」とか。 5号じゃなくってエースにするとか。
技の一号力の二号技と力のV3、みたいに
風の一号雨の二号風と雨のV3、とか。
その点、一々名前を付けてくれるアメリカの方が素敵だな。
学生の頃は警報が出ると休みだったのだけど、 台風程度じゃ仕事は休みにならない。下手すると仕事が増える。 そのせいか卒業してから台風に対する愛着が薄れた気がする。
しかし適度の雨は渇水を解消してくれるので良いとは思うよ。 日本列島が干上がらないためにも。
一昨年台風が来た時には自転車に乗ってたらあれこれ物が飛んで来て びっくりしてたっけ。挙げ句の果てにすべってころんだ(笑)。 看板が倒れてきたりもした。神戸で言うと三宮の路地裏は台風時の 要注意ゾーン。あまり通行しないほうがいいかも。
高いとこからの落下物にはくれぐれもお気を付けて。
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