★恩田陸。 『木曜組曲』

図書館ではハードを借りることが多いのだけど、当然帯はないし、
文庫や新書なら書かれているあらすじもない。
つまり、ぱらぱらと見た雰囲気とタイトルしか手がかりはない。
まあここのところ、恩田強化月間なので、気にはしていないが。

というわけで、「木曜組曲」。
これは・・・・限られた登場人物の中に過去の殺人?だか自殺?だか
わからないが、亡くなった女性の死に関わった犯人がいるのか?と
いうストーリー。
組曲というのは、その構成からきている。ちょっとわかりにくいかも、
と最初思ったが、時間はだいたいあまり前後していないので、そう
混乱しなくてすんだ。
あっとおどろく結末が待っている。

ここでは、本当に美味しそうな食べ物がたくさん出てきた。
じゅるるるる・・・・ほうれん草のキッシュ食べたい。
美味しい食事にお酒、そしてタバコ。ううーーーーむ。
最後のはいらん(笑)
それから、物書きにはなれそうもない・・・・
2002年04月25日(木)
★森絵都。 『つきのふね』

『カラフル』は、良かったけどみんなほどのめり込めなかったので
今度もダメだったらどうしよう、とどきどきしていた。←小心者
でも、それって今思えば、杞憂。
良かった。『つきのふね』はとても良かった。
「トランペットのすかんと空につきぬけるような音色」
こんな表現に、ココロがすうっとした。
なんだろう・・・・たくさん寄り道する場所はあるはずなのに、
淡々と時は流れて行く。
みんながふらふらと、何かを探してさまよう。
答えはわかっているのに、見えない。
その出口が、つきのふね。

確かに何かがかわったのだ。
誰かを必要としている、ということが、あるいは
誰かに必要とされている、ということが、どれほどまでに
そのココロを癒すのだろう。




2002年04月24日(水)
図書館るるる〜ん♪

ご存知の通り、学校が土曜日完全休業になった。
これでは、土曜日にまた図書館人口が増えて、駐車場に車を止めるのが
難しくなるではないか!
・・・・といいつつ自分ちのその一員である。はっはっは。

というわけで、今回借りた本は以下の通り。
『そして二人だけになった』←そろそろ森作品を読みすすめよう
『御手洗潔のダンス』←御手洗シリーズも読みすすめよう
『月の影 影の海』←十二国記チャレンジ
『里見八犬伝』←栗本薫さんの古典だが勢いで借りてしまう
『つきのふね』←るんるん♪
『木曜組曲』←恩田モノも読みすすめよう
『サボテン・多肉植物』←うちのサボテンがピ〜ンチ
『発掘!あるある大事典』←ダンナが借りた
2002年04月21日(日)
★若竹七海。 『船上にて』

短編集だった(確かめずに借りたワタシ・・・汗)。
この短編集、どれもなんだかココロを冷や冷やさせる。
ホラーに近いような作品もあって、ドキドキしながら読んだ。
(小心者)
どこか、切り口が東野圭吾さんに似ているような。
人はきっと誰でも、心の中に闇がある。

タイトルの「船上にて」だけは、ちょっと毛色が違っていて、
ラストがふるっている。
こういう終わり方は、とても好き。

さて、若竹七海さんの3冊目は何にしようか。


2002年04月18日(木)
★柴田よしき。 『象牙色の眠り』

むううう・・・・・
本を閉じてうなる。
衝撃のラストだったのだ。予想していなかった。
あまりにもあまりにも。

途中でなんとなく見えてはきたんだけれども、最後にこう来るとは。
騙される快感よりも、その悲劇的な結末に思わず自分のを確かめた。
書き下ろしのハードカバーで、しかも図書館本で帯もないから、
ほとんど内容はわからずに読み始めた。
本を手に取るときは、自分と相性がいいかどうか、必ず裏や見開きの
「あらすじ」を確認するのだが、今回はそういうわけで一から入って
いったのだ。
たまにはこういうのもいい。

しかし、そのラスト、少女の頃に読んで衝撃的だった某少女マンガを
思いきり思い出してしまったよ・・・(汗)
2002年04月17日(水)
★若竹七海。 『ぼくのミステリな日常』

いまさら、若竹さんは初挑戦である。
なぜ今までこの人を読んでいなかったのか・・・・と
読後しみじみ思った。
唸らせてくれた・・・・連作短編集ひとつひとつもそれぞれ
趣向が違っていて質も高く楽しめたし、最後のしかけにいたっては
ええー!と言ってからまたええー!と言って、さらにえー!と
言う感じ・・・・(なんとも抽象的で申し訳ない)。
計算し尽くされているのに、それがとっても自然なのだ。

お気に入りの作家候補!
がんがん読んでいくぞうっ。
2002年04月16日(火)
★柴田よしき。 『消える密室の殺人』

正太郎シリーズ第二弾。(先日これを飛ばして3作目を読んでしまった)
目次から楽しんでしまう(笑)。
まあこれは他でもあるけどね。
しかし・・・・時々正太郎が猫なのを忘れる(笑)。
あるいは実際ワタシが道端で見かける猫ちゃんに対する視線がちょっと
変わってきたし・・・
なんか、考えてるような気がしたりして。
正太郎の猫哲学には、なかなか味わいがある。
なにしろ、作者が楽しんで書いているのが伝わる作品というのは、
読んでいて気持ちがいいものだ。
ちょっと最後の謎ときの部分に退屈してしまったが・・・・
そりゃアンタの物分りが悪いからでしょって?・・・はいごもっとも。

それにしても、「現場百回」は秀逸!爆笑!

2002年04月15日(月)
By ちゃいむ

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