★恩田陸。 『図書館の海』

こういう新しい本をふっと図書館で手に入れると、無性に
うれしいものだ。しかも見つけたのは「返却カウンター」、
つまり誰よりも早く、である。
まだ「返されました」というコンピューター入力処理が行われて
いないのを、お願いして貸してもらった。ふふふ。

内容はそれぞれが独立した短編集。
お気に入りの「光の帝国」の続編がないかちょっとドキドキしたが
ないみたいだった、残念。
しかし「麦の海に沈む果実」や「六番目の小夜子」の外伝がある。

お気に入りは「春よ、こい」。ユーミンの歌が流れる・・・
映画を見ているような不思議な気分。そして、ホッとするラスト。
「イサオ・オサリヴァンを捜して」も、ちょっと変わっていたけど
好きかな。
「オデュッセイア」は星新一そのもののような。びっくり。

SFのようなミステリのような、いや普通の文学のような。
そういうちゅうぶらりんの浮遊感がこの人の持ち味なのかな。
2002年05月20日(月)
図書館の日。7冊借りた。

本当は1週間遅れてしまった。
おこちゃまたちは、「どうしよう」とかなり不安げである。
「ちゃんと返さないと、次に貸してもらえないんだよ」といつも
言っているからだ。
ダンナなどは「図書館から電話あるかもよー」と脅す。
・・・・まあ、1週間だから、見逃して?平日は、学校週5日制になった
せいでみんな帰宅時間が遅くなり、図書館は土日しか行けないのだ。
たぶんその影響は大である。図書館の貸し出しカウンターは、今まで
ワタシが経験したことも無いような長い長い列だった・・・・。

というわけで、今回借りた本は以下の通り。
「魔性の子」←もう読んだ十二国記外伝
「ウメ子」←懲りずにアガワさんを借りてしまった
「図書館の海」←カウンターから即借り、ふっふっふ
「白い犬とワルツを」←まあ話題本だから
「名探偵は密航中」←なかなか図書館にないこの人の本
「死の命題」←蜘蛛手って名前やっぱし怖い
「DIVE!!」←1しかなかった
2002年05月17日(金)
若竹七海。 『製造迷夢』

はい、超能力者好きです(笑)
一条風太刑事の抱える事件に、サイコメトラー美潮の絡んだ
連作短編集。
「絡んだ」というのは、決して二人が共同して探偵ごっこをやる
という話ではないからだ。一条の日常に、美潮がいつの間にやら
絡まってきて、そうして二人は少しずつ距離をちぢめていくが、
決してその展開は甘くないのがいい。
一条さん・・・・自分の気持ちに正直すぎるよ。

ストーリー自体もかなり複雑になっていて、味わいがあるが
ちょっと毒もある。これがこのひとの持ち味なのかな。
最後の話は、ラストが最初理解できなくて、もう1度
読み返したりもした。
でも、一風変わったこの主人公が、嫌いではない。
2002年05月16日(木)
★小野不由美。 『魔性の子』

十二国記外伝。
最初「黄昏の岸 暁の天」を読んだとき、泰旗はどんな風だったんだ〜
これではちょい不親切ではないのか〜と思ったワタシは浅はか。
ちゃんと外伝があった。
さて、これは「魔性の子」が先に書かれていたのか?
あの菊地秀行さんが解説を書かれているが、十二国記については
まったく触れていないから。むむ・・・もしワタシが最初にこの
「魔性の子」を手にとって読んだとしたら、まったく違ったイメージを
持ったかもしれない。
だって、怖いよ、これ。
「不可解な」怖さ。理不尽さ。もう耳をふさぎたい。
やはりあの世界とは相容れないというわけだ。
想像力貧困なワタシの想像力を十分に書きたてる、その描写。
こういうわけだったのね、とちゃんと思いたいために、もう1度
「黄昏」と、その後にもう1度「魔性の子」を読み返した。

・・・・広瀬先生かわいそうすぎ。もちろん何のとがもなくたくさんの
人が死んだという事実も、その原因がなにかということも、あまりにも
哀しい・・・・
2002年05月14日(火)
★小野不由美。 『華胥の幽夢』

短編集、というか今までの長編の中から拾い上げた、エピソード。

「冬栄」これを読んでいると、「黄昏」で起こったことが
信じられない。いったい誰が・・・・??
漣主従は結構好きなのだが、イラストに泣いた。
(もちろん山田章博さんのイラストは大好きなのだけれど)
廉王ってもっと涼しげなイイ男なのではっ・・・と思いこむワタシは
わがままです。
「乗月」月渓は悪い人じゃないと思ってたので、ほっとした。
「書簡」わーいわーい楽俊♪がんばるんだよう・・・・
「華胥」・・・・国のあるべき姿を追い求める骨のある話は、なぜか昔の
活動家たちの時代をを思い出させる。でも、采麟はかわいそう。
「帰山」この国が一番あたたかい。この家族のやりとりは、本当に
清涼剤だと思う・・・

ここまで怒涛のように読んできた十二国記。
なんで?なんでここでストップしてるの〜〜(絶叫)
2002年05月13日(月)
★小野不由美。『黄昏の岸 暁の天』

うーむ・・・・・ここで終わりか。
というか、この上下で前編、というところかな。
やっとやっと泰旗が戻ってきて、これからである。
一体ギョウ宗様はどこに?(ううっ漢字が出えへんやんか)
角のない泰旗はどうなるの?
なんで阿選は妖術が使えるの?
陽子は十二国のシステムそのものにこれからも立ち向かうの?
・・・・などなど、色々思うところあり。ふううう。

浩翰(←サンズイが出えへんやんか)、その理屈っぽさに
花丸♪あなたのような部下がほしいです。

この物語の裏とも表とも言える「魔性の子」、昨日読んだ。
びっくり!「魔性の子」だけ先に読んだひとは、もっと
驚いただろう。こんな物語が隠されていたとは。
だが順序が逆だったので、とにかく飛ばしてしまった。
ラストはわかっていたから。

おまけ。
延旗のスウ虞(またもや漢字が出えへんやんかっ)の名前が、
たまととら。あっはっは。
2002年05月12日(日)
★小野不由美。 『図南の翼』

十二国記シリーズ5作目。
おおっ上下巻じゃない(笑)
シリーズを読破したあと、ネットで検索してみたら、なんと
十二国記関連のHPの多いこと・・・いまさらながらその
人気にびっくり。
あの「100の質問」だけでも3つもサイトがあった!
さらに、この「図南の翼」は、シリーズ中かなり人気が高いらしい。
キャラクターの人気は別として、ストーリーがよくまとまっている。
しかし・・・・昇山がこんなに大変だとは驚き。
じゃじゃ馬殊晶、決して性格がいいとは言うまいが、やはり
王になろうっていう人はどちらの国でも違うのだな・・・・;^^)
前作にちょこっと出てきたときもそのぶっ飛びように驚いたが。
ラストはほんまにふるってるよ。

利広は人気らしいが、ワタシはおっさんの頑丘がいいな(爆)。
はいひねくれものです。
2002年05月09日(木)
By ちゃいむ

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