こういう新しい本をふっと図書館で手に入れると、無性に うれしいものだ。しかも見つけたのは「返却カウンター」、 つまり誰よりも早く、である。 まだ「返されました」というコンピューター入力処理が行われて いないのを、お願いして貸してもらった。ふふふ。
内容はそれぞれが独立した短編集。 お気に入りの「光の帝国」の続編がないかちょっとドキドキしたが ないみたいだった、残念。 しかし「麦の海に沈む果実」や「六番目の小夜子」の外伝がある。
お気に入りは「春よ、こい」。ユーミンの歌が流れる・・・ 映画を見ているような不思議な気分。そして、ホッとするラスト。 「イサオ・オサリヴァンを捜して」も、ちょっと変わっていたけど 好きかな。 「オデュッセイア」は星新一そのもののような。びっくり。
SFのようなミステリのような、いや普通の文学のような。 そういうちゅうぶらりんの浮遊感がこの人の持ち味なのかな。 |
2002年05月20日(月) |
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