★恩田陸。 『劫尽童女』

恩田さんの超能力ものは、名作「光の帝国 常野物語」がある。
今まで読んだ中での文句ナシのイチオシだ。
今回はそういう雰囲気とはまたがらりとシチュエーションを
変えて、何やら組織がからんできて、まるでハードボイルド映画だ。
悩み苦しみ哀しみ、そんなものはぽんと飛び越えてしまっていて、
彼らは生と死のはざまにいる。
しかも!主人公はたった10歳やそこらの・・・・信じられない。
ウチのぼよよんムスコは9歳だし。
子どもらしさってなんだろう、と思ってしまう。
だがそれに対する疑問とかは全然感じたり問うたりするヒマはない。
生きるのに忙しく、時間は刻々とせまっているのだ。

それにしても、あの子はどこにいくのだろう?
どこに行ってしまったのだろう?
それが心残りでしょうがない・・・・。
2002年10月05日(土)
ドラマ。 『陰陽師』

実は、夢枕獏さんの原作本が、「ツンドク」にある。
最近は読書の秋だというのに、なぜだか読書が遅々として進まず、
その結果図書館本をなんとか週遅れでこなす程度が精一杯だ。
・・・だったら借りるなよって思うのだが、借りること自体が
そもそも好きなので、こればかりはしょうがない。

今回の図書館本に「七人の安倍晴明」があって、そこで岡野玲子
さんの漫画が少しだけ載っているのだが、野村萬斎さんは
イメージがそのもので驚いてしまった。
まさに「不敵の笑み」。
感情移入は相方の源博雅の方にしてしまうが、この場合はそれで
いいのだろう。ほよよ〜んとした博雅もいい味を出していた。
キョンキョンも良かったし。
うーむ・・・やはり漫画は「買い」なのか?
番宣によれば、第二弾の映画も作られるらしい。ちと楽しみだ。

2002年10月03日(木)
ドラマ。 『迷路荘の惨劇』

多くは語らないが・・・
ただ、上川隆也さんの金田一が見たかったんだもん。
感想は・・・カッコよすぎ〜♪
中村梅雀さんも、なかなかよかった。
あの鍵のトリックは、すごくノスタルジーを感じた・・・・
それから隠し部屋とか。
つうか、なんでみんなそんなに探検好きなの??

金田一は演り尽されているが、それぞれ役者さんによって
イメージが違うのが面白い。
次に見てみたいのは、某CMに登場していた田辺誠一さんの
金田一かなー。
2002年10月02日(水)
★高田崇史。 『QED 六歌仙の暗号』

QEDシリーズは、読んだのは3作目。うーん、これが一番
ミステリらしいといえるかも、個人的に。
広義の謎解きをミステリというなら、もちろん今まで読んだのも
らしいのだが、今回のは物語がかなり動いている。
それにしても、作者の日本史(・・・というのか?人物史というのか?
古代史というのか?神話ものというのか?・・・うーん)
への造詣の深さには本当に驚かされる。
七福神といったら、○ジカラーのコマーシャルぐらいしか思い浮かばない
たわけもののワタシとは本当に気が遠くなるほどの距離だ・・・。
せめて六歌仙ぐらいもう少し詳しければなあ。
さらに驚くのは、そういった知識とまったく相対する場所に位置するかと
思えるような薬学の知識の豊富さ。
裏表紙に薬科卒と書いてあって、なるほどと思った。
タタルさんはきっとこの作者その人なんだろうなあ。
やたらめったら歴史に詳しいのに理系に進学した弟をちょっと
思い出して切ない。
2002年09月30日(月)
本屋、ただしおこちゃまにせがまれて。

ワタシの本屋の日ではない(笑)。
おこちゃまが、たまっている図書券を使って本を買いに行きたい、
というのだ。
しかたない、行ってやるか(にやにや)。

ムスメの方はすでにほしい本があり、ムスコは行ってから決めると言う。
ワタシ「じゃあ、ワタシは1階見てから(子どもの本がある)2階に行くから、
本決めて待ってて」
ムスコ「ねえ・・・5000円あったらいっぱい買えるよね?」
なんだと?図書券ありったけ持ってきたのか、アンタは。
ワタシ「だめっ。今日は1冊だけ!」
ムスコ「ええー?1冊ぅ〜?」
ワタシ「だって今度買うときのがなくなるじゃん!」
・・・こんなよくわからない論理に彼はごまかされ納得させられてしまった。
ところが・・・・
いざ自分が本屋を回ると、ほしい本がいっぱい出ているではないか!
しっしかし、おこちゃまに「1冊だけっ!」とえらそうにいっておいて、
自分がたくさん買うわけにはいかない・・・・ううっ・・・・
今日はこれで耐えよう。→それでも雑誌と本、1冊づつゲット

というわけで、本日購入した本たちは以下の通り。

ムスメ「ミッケ!ファンタジー」←探し物系の人気の絵本シリーズ。
ムスコ「消えた王冠〜ルパンシリーズ」←今ルパンに凝っている
ワタシ「御宿かわせみ 鬼女の花摘み」←最新刊、ほっほっほ〜
   「別冊花とゆめ」
2002年09月29日(日)
★島田荘司。 『Pの密室』

これは御手洗シリーズの番外編?
本当はもっともっといっぱいシリーズを読破してから
読んだ方がいいに決まっているのだが。
それでも、幼稚園児の御手洗さん、となれば飛びつくのは
当然だ・・・・。あー。
そして期待を裏切らないキヨシくん、アンタはすごすぎる。
渋柿信介と会わせたいぞ。

しかし・・・おばちゃんはPなんて忘れていた。
ああー思わずおじちゃんに聞いて確かめてしまったが、
1度聞いただけでもすぐ理解できなかったよ、情けない。
・・・はっ。しまった。すっかり気分は近所のオバモード。
おこちゃまに弱いおばちゃんなのよう。
あーなにいってんだか。
2002年09月25日(水)
☆きたやまようこ。 『犬のことば辞典』

きたやまようこさんの絵が好きだ。
まあ自分が犬派だからなのかもしれないが・・・
見たら「ああ、この絵」と誰もが思うだろう。
内容は、あいうえお順に「犬が聞く」いろいろな言葉を
「大人」「子ども」「犬」に分けて解説している。
それがまた言い得ていて楽しい。
たとえばこんな風だ。
「うそ→子どもはばれるうそをつくが、大人は
ばれないようにうそをつく。犬はつけない」という具合。
犬の気持ちを借りての人間への皮肉がなんとも
可笑しいのである。
「いそがしい→子どもがあそんでほしいときや、犬が
あそんでほしいときに、大人がよくつかうことば」
・・・・なかなかに耳が痛い。
犬好きでなくても充分堪能できる。子供向けの棚にある
のがおしい!
2002年09月24日(火)
By ちゃいむ

My追加

*back *next *Menu *First *New!! *Mail *Home* 

Edit by オレンジミルク。