日記
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2007年03月05日(月) 就職氷河期世代が辛酸をなめるらしい


今日は父とダニージャックス…だっけ?っていう昔のバンドのライブをみにいった。バンドのことは何もわからなかったがバックのオケの人がすごいうまかった。バイオリンの人と,ピアノの現代音楽な編曲がとてもよかった。

最近以下を読書している。

「就職氷河期世代が辛酸をなめつづける」って本を買ってよんでいる。

位置づけとしては若いサラリーマンむけの本。就職氷河期の人間やフリーター,ニートがいかにかわいそうで,逆にその上の世代がいかに恵まれていたかを書き綴ってある本。団塊世代への批判はかなり痛烈で,戦前世代が築いた高度経済成長にただのっかり,企業の青田刈りという売り手市場の就職市場でSPIなどの大した努力もせずに就職可能で,終身雇用と年功序列システムによって成果をだせずともその企業で働き続けることができ,老後は年金をもらい逃げする世代…とある。

これはすげえ…って思った。最後の年金もらい逃げというのは,彼らだって(たとえ好景気で年金なんてものが払いやすかったとしても)やっぱり年金は払っていたんだから,もらい逃げとまではいわないだろうとは思うが,彼らと我々の違いというのは時代の違いとして歴然と存在するのは事実であり,こういうところを指摘してくれるというのはいい本だなぁって思った。

僕がフリーターやニートに対して考えている印象はあいつらバカだな〜というものではなかったりする。ちょうどフリーターやニートなんてものが出現したのは就職氷河期にあたる時期であって,新卒数に対しての採用数が下回り,必ず誰かがフリーターやニートにならなければいけなかった時代。就職っていうのは人間の好みの問題だから自分に実力があるかどうか(勉強をがんばったかどうか)ではないため,まさしくフリーターやニートというのは運が悪かった人達だと僕は思っていて,その点もこの本にかいてあることと大体一致している。そして,それに対して「今の若者はロクに働きもしないでフリーターなんて…」っていう批判に対してはあなたがたがやめればそういう若者は減るんじゃないの?って思っていた。

少し前の,就職先をみつけることが簡単だったのにプーをやっていた人種とフリーターというのはまったくの別物だと思う。

から結構この本にかいてあることはわりといいと思う。問題はこういう問題にとりくむ政治家が少ないこと。就職氷河期世代ということを発言したのは厚労省大臣と杉村議員くらいだったと思う。

若者の就職が難しい世の中では,当然若者は仕事に対しての興味などもたなくなる。スーパーマンになろうなんて誰も思わないのと同じ理屈で,なれないものになろうと思うほどバカなことはない。それが勉強への意欲をそぐことにもなるし,それが学力低下にもつながる。

国民の義務は納税と教育と労働らしいが,今の世の中はそれに矛盾していることは考えなくてはいけないだろう。

ではでは。

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