私という人間
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私が手にする事できる凶器は 錆びたカッターと切れ味の悪いハサミだけ 誰かに発信するような傷をつける事もままならなくて 薄っすらと血が滲む傷をつくるだけ
数日経てば消える そんな事思いながら肌をなぞる 鈍い痛みは私の情け無さを露にするだけで どうにもならない痛みをただ胸に刻む
バカみたいに赤くはれた傷跡は誰にも知られること無く 一人を思い知らせるかのように静かに痛む
あの子がしてたからって思うでしょ そんなに寂しがりじゃないよ 彼に伝えるように見えない傷を増やす 手首を刻むほどバカじゃない 知られない傷が快感になる あの頃のように真っ直ぐに救いを求める浅い傷がつけられなくなる
また戻ってるね 寂しくてどうしようもない私に あの頃とは違う あの子とは違う そんな事自分に知らしめるように ただ私は自分が納得できるだけの傷をただ刻む
心配なんて要らない 数日経てば消える ただそれだけの傷だから
私
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