らんこのホンネ
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とても悲しいことがあった。 頭ではわかっていたけれど 実際は本当に辛かった。
とても暑い日だった。 熱中症になってしまったくらい。
それでも、私よりも悲しい人がいる。 間違いなく私よりも辛い思いを していかなければならない人がいる。
ありえない話だった。 こんなことがあっていいのか。 夢だったらいいのに。 本当にうそだったらどんなによかったか。
涙が止まらなかった。 本人を目の前にしては、絶対に泣いたら駄目だって 思っていたのに・・・
そんなことは無理な話だった。
まだ20代だったのに。 お線香をあげるときには、手が震えた。 手が震えるってことを実感した。
手を合わせるときには、涙があふれた。
「現実のことだったんだ」
話しか聞いていなかった私はどこかでは 疑っていたのかもしれない。 虚構のことだと思いたかったんだ。
慰める言葉が見つからなかった。
ただ、肩を抱いてあげることしかできなかった。
もしも、この世に神様がいるのならお願いします。 こんなことは二度とおこらない世の中にしてください。
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