せんせ。


あのね

わたしね


乳がんの手術したあと


抗がん剤するの絶対嫌だって


言い張りましたよね



そのときはね


きっとすぐ転移するんだろうな。


って思っていたんです。


でね


1年経って

2年経って


5年経って



ちっともどこも何ともなくて


ちょうどその頃


転院のお話があって


これで毎年の検査サボれるかなー。


とか思っていたんです。


実際

転院先の病院へは


1回しか受診しませんでしたし。



そこへ


せんせいとまたご縁が出来て


サボらず検査受けて


もう今年でなんと9年経つじゃないですか。


びっくりですよね。



まあその間には


右胸に腫瘍みたいのあったとき


細胞診もしましたし



骨シンチで頸椎に集積があったときも


CTも撮りましたよね。



けど


おかげさまで


なんともなくて



あと1年で卒業だって思ってたのに


なのに


ここにきて


膵臓嚢胞で摘出手術することになるなんて。



それもまたせんせいの病院だなんて。


外科のお世話になるなんて。



どんだけせんせいのこと好きなんだろうって


思っちゃいましたよ。




会うたびに念押さなくても


大丈夫。逃げませんからー。



このまえわたしが


経過観察でもいいんですよね。


って言ったら



ダメ！それはねダメだからね。

ちゃんと切らないと。


って結構真面目な顔で言うから



もしかして


ほんとは



悪性っぽいのかなーとか


思ってます。




膵臓がんは


やっぱり予後が悪いんですよね。



手術で切除出来たとしても


けっこう高い確率で転移するって


ネットで見ましたし。



それならそれで


しょうがないかなって受け入れます。



それに


ガン保険入っているので


病名にガンて付いた方が保険金たくさん請求出来ますから


その方が助かります。



昨日もね


寝ようと思ったのに


読み始めて止まらなくなった本が



サイレント・ブレス



っていう終末期をテーマにした小説だったんです。



だから余計



また死について考えちゃいました。




もちろん


わたしは延命治療はしません。



食事をとれなくなっても


胃ろうなんかまっぴらごめんです。



出来れば点滴は最小限


でも痛いのは我慢できないから鎮痛と鎮静はしてほしいです。



意識はなくなってもかまいません。



そのまま自然に逝けるのなら


それ以上は望まないんです。




だから



ホスピスで最期を迎えられるように


お願いします。





ね



せんせ。