:::排出系列:::
俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。
「あなたがわたしの何を知っているっていうの?」 知ったふうな顔で助言なんてされたら そんなこともぶつけてやるのに 立ち入らないから立ち入らない 深いところには顔を背けて 表皮が温もりだけを交わしている 悲しくもならない けれど 愛しくもならない 先なんかない 先なんかいらない 未来は望まない 今はまだ そんなものを望めない そんな自分が少し変だとか そんな自分が少し嫌いだとか 考えたってどうにもならない 第一 そんな自分は別に嫌じゃないし そんな自分に安心している どこかに落としてきた「ネジ」が 欠損したままで その「ネジ」を拾い上げて 届けてくれる人が 現れるのも待って居られない これらは結局 ある種の茶番 膨らみはじめた花の蕾にも 理由があるなら すべての茶番にも何かしら 理由はあるかもしれないから だから 「あなたのなにをわたしが知っているっていうの」 理解を求められたら そんなふうに応酬してもいいのに 理解なんか二の次で ただ唇が触れた 悲しくもならない 寂しくもならない ただ 時には無性に会いたくなって 繰り返すだけで それに不満も持たず それ以上もそれ以下も わたしのなかにありはしない 「ネジ」なんかなくても なにか代替品を見つけることはできた それすらも煩わしくなって 見つけた何かに 意味なんか求めたら 求めるだけ わたしのなかに残るものは ない
|