餞 - 2006年09月27日(水) 君への僕の役目はもう済んだようだ。 ここらへんがいい区切りではないだろうか。 僕はと言えば、ぶつける先のなかった一年前の 憤慨の理由のほとんどをすっかり霧散させてしまい、 呆れと諦めと失望だけが確かな感情として残っている。 だからもう潮時だろう。そう思うのだ。 わざわざ蒸し返して疲弊することもない。 そうでなくとも僕の言葉は刃しか生まないし、 それが君のためになるとは到底思えないのだ。 だから、袂を分かとう。 最後の欺瞞を並べ立てて、 少しだけの真実を鏤めて、 柔らかな記憶のままで。
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