Sparkle
by RenA



 この背に木漏れ日を

この荒んだ地に 生まれ落ちた
僕らみんな
金の輪を奪われ 翼失くした
堕天使だね
永遠という名を 知ることの無い
人間たちだね

あなたの背中 全て失くして
からっぽで さみしくって
でもなぜか 大きく見えた

終末の糸 紡ぐのは
空の彼方 雲の向う
金の輪の 正天使達
銀の輪の 堕天使が
土に汚れ 雫に濡れ
選ぶのは 始りだけ

光より 優しく淡い木漏れ日を
透き通る水晶より 氷の欠片を
艶やかな金より すがすがしい銀を
輝ける終焉よりも 希望に満ちた始まりを

あなたの背中 ここに感じて
初めて知る ここに僕らが
天使を捨て 生まれた意味を

堕天使たちよ
そう 始まりがここにある
どんな日も
見つけてゆこう
幾つもの始まりと
幾つもの終わりとを

木漏れ日を 自由なこの背に浴び
氷に飾られた大地 足で踏みしめ
静かな銀の輪を 心の中に抱いて
輝ける終焉よりも 希望に満ちた始まりを

堕天使たちよ
そう 永遠はないけれど
いつの日か
見つけ出したい
終わることの無い始まりを







2002年04月19日(金)
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