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■ 終戦後63年といわれて思った事
先日、夜中にNHKスペシャルの再放送をみた。
解かれた封印 〜米軍カメラマンがみたNAGASAKI〜
非常に興味深いドキュメンタリー番組だった。 オダネル氏の撮影した1枚の写真について、美智子妃殿下がコメントした事が彼の写真やアクションに世間がスポットを当てるきっかけになったらしい。
残念ながらオダネル氏は、原爆投下1ヶ月後の長崎でアメリカ政府からの指令で記録写真撮影の任務を遂行した。この任務で長崎に滞在したことによって、彼自身も被爆し、その後亡くなるまでに25回もの手術を受けた後そうだ。そして、昨年の8/9に亡くなった。
8/9、つまり63年前に長崎に原爆が投下されたその日に亡くなったというのも、何か因縁めいたものを感じる。
今年は、自分が意識してみているというのもあるのだけれども、戦争や核の問題に関しての記事によく目が止まる。
時事通信社のHPでも8/9に編集長さんがこんな日記をアップしていた。
■被爆マリア像 8月9日・編集長日記 北京五輪が始まったところですが、あえて今回の「プレミアム・フォト」では長崎での原爆忌を取り上げました。五輪も大事ですが、だからと言って埋もれてしまっていいニュースのはずがありません。写真をクリックして「プレミアム・フォト」をご覧ください。(時事通信社)
2006年8月9日、自分はカメラマンの8Cと長崎にいた。 Candle JUNEさんの旅 "Candle Oddysey"に合流し、浦上天主堂でJUNEさんが灯すのを撮影する為だった。
朝6時、教会ではミサが行われJUNEさんのキャンドルもこのあと数回行われたミサで毎回灯された。
63年前のこの日のことを前日にみた原爆資料館の写真や残留物のことを思い出すだけで「ゾッ」とした...
現地に来たからこそ感じる事もある。 再建されたこの教会も爆心地に非常に近く、当時の写真をみると凄まじい破壊のされかたをしている。
オリンピックの開催とほぼ同時にロシアとグルジアの戦争が始まった。 この報道は、瞬く間にメディアに流れ、悲惨な映像や写真はすぐにアップデートされた。 華やかなオリンピック報道と対照的なその写真や映像をみて、すごく嫌な気分だった。
その後、なんとか停戦にはなったものの、きっとま火種はまだくすぶり続けているのだろう。
戦争、原爆、今の世の中でどれも必要ない
日本は、世界で唯一の被爆国なのにプルトニウムをどうして「クリーンエネルギー」といって好むのかよくわからない。
3月にJUNEさんが、太平洋を海沿いに北上する旅をした時に誘ってもらったので、もちろん同行させてもらった。
仙台と八戸で、六ヶ所村の核再処理工場稼働の反対イベントがあり、そこへの参加がメインの目的だった。 もちろん、六ヶ所村で現場もみてきた。
海沿いに北上し、海の幸を食べた。
「こんなに素晴らしい宝を汚してはいけない。」って、心底思った。
それは海に限った事ではない。 青森県や、近県の農家にとっても深刻な問題だ。
先日、a href="http://www.patagonia.com/web/jp/patagonia.go?assetid=29829" target="_blank">パタゴニアからメールニュースが届いた。
「六ヶ所村ラプソディー」の鎌仲監督のエッセイがアップデートされていた。
パタゴニアは、母体がアメリカの会社なのに企業としてハッキリと「六ヶ所村の核再処理工場の稼働に反対します!」と手を挙げた。
初めてこのメールニュースを読んだ時、正直ビックリした! 坂本龍一さんを始め、個人では手を挙げていた人たちはいたけれど、企業がこんなにハッキリと手を挙げると言うのはかなり勇気がいることだ。
でも、海を大事に、自然を大事にする企業だからこそのアクションだと思う。
六ヶ所村の再処理工場の本格稼働は、今年の4月だったがまだスタートしていない。 ただ、本格稼働はしていなくても稼働はしている。
最近、頻繁に起きる地震のことも考えると、鎌仲監督のエッセイにもあるように、日本の豊かな自然も「あっ」という間になくなるだろう。
この手の問題は、報道には上がってこない。 特番も流れない。 流れて来るのは、「クリーンエネルギー」って繰り返しいいとこばかりフューチャーして流れて来る電力会社のCMだけ...
とにかく身近な人たちから、正しい情報を草の根的に広げるのが手間はかかるが、一番早く確実に伝わる気がする。
パタゴニアのHPを是非多くの方にみて頂きたい。 そして最後まで読んで欲しい。
一気に世界が変わる事はなくても、小さな力が集まって変える事だってできるかもしれない。
8/15に今年で3回目に平和を願いイベントが行われた。
”Artive Celebration”は、友達のマサミくんやwaccaの片岡さんたちが続けているイベント。
今年は、Keycoさんやサンディーさんも加わって、華やかなイベントだった。 Keycoさんが、早ければ2010年に行われる国民投票の話をしてくれたが、自分は初めてそんなことが進んでいることを知った。
【憲法改正国民投票の実施は早くて2010年】
憲法改正ともなれば、憲法9条が改訂されるのも時間の問題だ。 もちろん死守すべき問題だけど、改訂したがってる人だってたくさんいるだろう。
毎日の暮らしの精一杯だけど、結局この手の問題は知らなかったじゃ済まされない。
これからの毎日を快適に過ごし、そして未来にパスできるようにしていきたい。
”Artive Celebration”でgravity freeが描いた絵も、そんな未来を連想させてくれるライブペイントだった。
だから、毎日をもっと注意深く、そして充実させた日々になるように過ごしたいと思うのでした。
※告知
9.11に、 Candle JUNEさんと制作しているフリーペーパー「9.」vol.3をリリースします。
今回も充実した内容になっています。 全国のビームスさん(一部取り扱いないとこもあるそうです。)や、ノースフェイスさんの直営店などで配布予定です。 みつけたら是非手に取って、そして最後まで目を通して頂けましたら幸いです。
2008年08月30日(土)
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