Life is like a box of chocolates
Jimi Kendrix



 ゴッホの朝

退屈な夜に
たまりかねて
夜明けに外に出た
飛び出した通りで

朝焼けを見た
ゴッホが描いた
赤くクレナイに焼けた一面

クールベでもなく
シャガールでもない

大きな雲がうねっていた
強く長く動いていた
西へ西へ流れながら
何か大きなものが
動くのを感じる

地球の向こう側から
照らし出す
その煉獄の炎のような
輝く夜明け
やがて桃色に染まる
貼り付いていた闇を
ゆっくり燃やし始める

そして僕は
ゴッホが描いたソラを
ずっとずっと
眺めていた
ただ眺めていたんだ

こんな街の美術館
毎朝変わりゆくアート
うっとりするんだ
そして君の顔を見たくなるんだ
君の窓から見えるだろうか
こんな美しい夜明けが
ゴッホのソラが

ただそれは一瞬の展示品
あっという間に消えてしまう
誰かが誰かを想う気持ち
色んな色に遷り変わり
やがて水色になるだろう
そして僕らにも朝が訪れる
そんな誰にも朝はやってくる
晴れる夜!
ハレルヤ!



2005年09月06日(火)
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