副産物 - 2006年10月12日(木) そしてどこに向かうのか そんな事を考えながら生きてきただろうか そんな事を考えながら生きていけるのだろうか 元彼とはまだ完全に切れていない なぜアタシは殺意をもたれるのだろうかとか なぜアタシは悲しいのかとか なぜアタシは… 考えても答えは出ない きっとこのままわからないままなのだろう ふと思い立ち、元姑の働くスナックに夜行ってみた 元彼の事を話て 「首締められてね」って言ったら 「また!?」と言われた 息子のしたことだから当然なのかもしれないけど 覚えていたようだ。 スナックのママさんがと話をしていた 「あなた何歳?」 年を答えると ママさんの娘の1歳下らしい 「その年でそんな人生送っているの?」 なんとも答えにくい質問をされ苦笑した。 「私もいろいろあったわよ 当然こんな仕事をずっとしてるんだしね だけどその若さでそんな人生送ってるなんてね」 その後 なぜか元旦那の店長をしている居酒屋に行くことになった もう7年ぶりくらいの再会だ 緊張した 背を伸ばして堂々としなきゃ 店に入った瞬間に目が合った トイレに行き呼吸を整え席に戻ったら しばらくして元旦那がやってきた 「ひさしぶり」 そう 明らかに引きつった顔を見たらなぜか緊張が解けた ものすごく堂々と 久しぶりと答えた もう一度再会したら刺しあいになると思うほどに 憎んでいたと思う けどそうじゃなかった 結婚してた期間と同じ時間を要したけど 子供の話が出来るほどあたし達は大人になっていた 傍にずっと若い女の子のバイトの子がいた 間違いなく元旦那の事を好きなようだ 少し余裕が出る 顔が丸くなっていた 2ヶ月前まではもっと太っていたらしい 「よかった 2ヶ月前に来なくて」思わず呟いた 他人だけど他人じゃない 同じ時間を共有し 血を分けた子を持つ他人 アタシは深く痛感した この人はアタシが乗り越えなきゃいけない壁なんだって 元彼の事があって アタシは思う いつかアタシは誰かに殺されるんだろうって それは間違いないような気がする だったらいいや 一番それに近い人を避けてても同じだ そう思った だから会いに行くことも出来た だけどそれは意外と違う面を見付けることが出来た あんなに憎んでいたのに あんなに恐れていたのに 全ての憎しみの象徴であって 全ての恐怖の象徴であって 何かあった時全てあいつのせいだと思っていて だけどそこに居たのは ただの人 「お前はまったく変わってないな」 そう言われた そうね なぜか見た目はあまり変わらないのよね 心の闇が深くなっただけ バイトの子たちの視線が痛い 元嫁と言ったらしい 結局は他人になりきれない他人か もしかしたらお互い何かでこだわっていたのかもしれない これかもそうだろうし 深い傷が癒える日なんてないのかもしれない だけど少し気持ちが変わった それは 殺しあうほどの殺意が消えただけかもしれないけど 大いなる前進 乗り越える壁を確認した。 元彼とのことは妙な副産物を生んだんだろう そうね いつか誰かに殺されるんだとしても どうしても幸せなんて見付けられないのだとしても 今を生きているのには変わらないの 明け方の4時 うれしかったのか緊張してたのか ドロドロに酔った元姑を我が家から1時間もかかる実家に送り帰る道 なんだか不思議な気持ちを味わった 言葉ではうまく表せないけれど 不思議な空気だった 水鳥。 ...
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