金曜日には近くのT住職をやっと訪ねた。お土産にどっさりいただいた寺報を、その日のうちに薪ストーブの炎でくまなく読む。季節に一回配本されるような中身の濃い本を、一度に読むべきではなかったのだ。20倍ぐらいに希釈するべきものを、原液で飲んでしまったような読後感。山仕事でもすれば少しは希釈されるかと、薪にするために残地していた木を運ぶ作業。気持ちの良い汗と、通り抜ける風と、鳥のさえずり。しかしやはり私は発熱した。脳のレンジをふりきっていて、オーバーヒートしたようだ。