夏の熱気が冷めるのを待って、上京。 夜風はまあ涼しいではないか、と満足。
*
全国知事会、国庫補助金の削減リストを決定。 もちろん、注目すべきは、このうちの義務教育費の削減枠である。 三位一体改革か何か知らないが、 こういうところの予算が平気でばさばさ削られるのは、 教育を受ける年齢の子ども達が「票」を持っていないからだ。
教育に関する予算が潤沢にあることと、 よい教育を受ける機会に恵まれることは 必ずしもイコールではない。
しかし金と法律の在りようで、 国や自治体の考えは大体推し量ることができる。 だから「子どもの教育の予算を削る」という態度については、 全くやりきれない思いである。 国民の質に関わる問題だと認識しているのだろうか。
* 学校という機関は、教育の機能をもはや失っている。 そういう組織で疲弊する、良心ある教師が気の毒だと思う。
極論かもしれないが、教師の数を減らし、 医師や弁護士並みに高給待遇にし、 本当に勉強したいという意志のある人だけが 学業につけるようにしたってかまわないと思う。 中学高校の段階からそうなってもよいのではないかと思う。
勉強がそれほど好きではない人は、 読み書き、そして現代の算盤はパソコン操作技術であるから、 その辺りだけ教わって、早く社会参加したらいいのだ。 少なくとも、安い予算で、質の低い教師から質の低い教育を もっともらしい顔をして、義務として受けさせられるよりは、ずっといい。
大切なことは、学業を志した生き方も、そうでない生き方も、 それぞれ尊重しあえることが大切なのである。
そのためには、子どもを育てる親に対して、 「○○しないと子どもが大変苦労し、取り返しがつかない」という 脅し文句で脅迫することも、そういうことに怯えることも、 もう、いい加減脱却しなくてはならない。
*
人生は一度きりしかなく、十代の時期というのは、 独特の季節だと思っている。大切に、生きるべきだ。
|