Aが学校で習ってきた、きらきら星。 得意そうに、ピアノでおさらいをしている。 お空の星よ、と、高らかに歌い上げている。
気がすんでおやつの煎餅を食べているAの横で、 おもむろに「きらきら星変奏曲」をかけてみる。
変奏曲は、紙に描いた絵が浮かび上がって飛び出すようなマジックである。 主題は形を変え、表情を変え、活き活きとした命を吹き込まれる。
なにこれ!と目を丸くして、 煎餅を片手に持ったままギーゼキングの演奏に耳を傾けるAが愉快である。
こういう仕掛けは、教育というよりも自分のいたずらの領域として、やって楽しいのである。
2007年11月28日(水) 現代フォークロアの火 2006年11月28日(火) 2004年11月28日(日) 化学変化
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