上京。都内某所で週末まで研修。 電車に乗ったり、人波にもまれて横断歩道を渡ったり、 夜もまぶしいぐらいの繁華街をウロウロすることが、どこか楽しい。
田舎は田舎の賑やかしさが本当はあるのだが、昨今の地方都市は悲惨である。 駅前の業務ビルは空き室だらけである。 昔ながらの住宅地は廃屋と駐車場になっている。 路線バスも次々に見かけなくなり、タクシー乗り場でさえ姿を消している。
要するにこれは、焼け野原だ。 あまりにも急激で強い経済的なインパクトを吸収することができずに、 地方はあっという間に燃えあがり、そして全てを失った。
あるジャーナリストが、現代の国際社会は金融・経済戦争の形をとって世界大戦をしていると言っていた、そのことを思い出す。
爆弾を落とさなくても、テロが発生しなくても経済の土俵で揺さぶりをかけけることによって、一つの国を駄目にすることができる。人の命だって失われる。
そうした視点でみてゆくと、国内需要の掘り起こしだとか地域活性化だとかの、国内や地域社会のささやかな頑張りは、所詮は竹槍部隊であるような気もしてくる。
2005年11月17日(木) 加水かブレンドか
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