快賊日記「funnyface」

2006年09月11日(月) days

力には力を。
報復には報復を。
そして流れ出ては消えない涙は
繰り返される、かの地で。
祈りの言葉が届く事はあるのだろうか。
誰の祈りなら届くのだろうか。
そもそもその祈りは誰に届けば
繰り返されるであろう歴史に鍵をかける
事が出来るのだろうか。
祈るのは人間なのに、なぜ同じ人間に
必死に請わなくてはならないんだろうか。
そしていくら必死に求めても願いが叶う事が
ないのは、なぜなんだろうか。
怒りを屈辱と捕らえ、戦いを挑む愚かな姿。
己の存在を誇張する為だけに放つ狂気。
地に血を流し痛み分けをして、
その尊厳を守る為の犠牲はまだ足りないの
だろうか。気付いているのだろうか。
あの日犠牲になってしまった人の命は、
決してこんな事を望んでいない事を。
そして今現在既にあの日の命よりも多くの命が
その理不尽な戦いの為に奪われている事を。
守るべき人の命を無残に散らせ、他に何を守るのか。
今年も人々の涙が川を越え、海を渡り私の元までも
届いても、戦いをやめない人には届かない。
そうして涙がまた一つ涙を作っていく。


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