せかされるように開くページは、悩みの深さを物語る。たどり着いた場所は、少し足りないものの方が勝ってる。見えなくなる自分と、ないがしろにする自分。どちらも手におえなくなり、後は泣けばすむと誰かに頼る癖が顔を覗かせる。必死で守り築いて来たものに邪魔をされる、遠いはかない道のり。先を見失わない事と、今立っている場所を放棄しない事は同じだけ難しくて大切だ。零れ落ちた欠片を拾い上げ、もう一度パズルを完成に導いていく。愚かな自分ごと拾い上げて。