◆『Sma STATION-4』
慎吾くん、先週より締まったかしら?
スーツが先週程、キツキツじゃないみたい、って、同じのじゃないでしょうけど。
顔のラインが少し小さ目になったような。
スピルバーグ監督の映画で、主役の芸者役をチャン・ツイィーさんが演じるというのは、前から知ってた。
何故、日本人じゃないの???と、思ってた。
その主役のライバルの芸者役を、韓国のキム・ユンジンさんが断ったそうな。
何故、日本人じゃないの???と、又思った…。
スピルバーグ監督にとっては、アジアは一まとめになっちゃってるのかな?
どこでも一緒、って感じ?
それとも、英語を話せる日本人女優が、見付からなかったの???
探せば居ると思うけどなぁ…。不思議でしょうがないです、この映画。
でも、キム・ユンジンさんの断る理由が、「日本人の芸者役なんて嫌だ!」というのが…。
日本人が嫌いなのかしらね…。
◇月イチゴロー
先週から引っ張った結果は、1位『笑の大学』、2位『2046』でしたね。
褒めながら、テレて笑ってる吾郎くん…。可愛いです。
『笑の大学』、見て来ました。感想は後で…。
◇ニッポンを知ろう
この前の、『スマスマ 特別編』とセットで見ると、随分、日本の喜劇や喜劇俳優さんについて、詳しくなれますね?!
『笑の大学』の、吾郎くんの役のモデル?と言われる、劇作家・菊谷栄さんについてのお話の中で、戸田恵子さんが「泣きそう」て、言ってらっしゃいましたが、私も、ウルウル来ちゃいました…。
これは、映画の感想でも書いたんですが、戦争は嫌だ〜!
◇エノケン
戸田さんが、榎本健一さんがエノケンって呼ばれたのが、初めかも知れないって言ってたけど、本当に、縮めて呼ばれるようになった最初の人は、誰なんだろう?
田村高廣さん、正和さん、亮さん(ロンブーの人ではない)の、田村三兄弟のお父様・阪東妻三郎(ばんどう つまさぶろう)さんも、バンツマって呼ばれてたんですよね。
知ってるかしら? 嵐勘寿郎(あらし かんじゅうろう)さんて方。
『鞍馬天狗(くらまてんぐ)』等で有名な、時代劇俳優さんなんだけど、この方も、アラカンと呼ばれてた。
(『新選組!』で、捨助が天狗と呼ばれてたのは、この鞍馬天狗から来てたんじゃないかしら?と、思ってました)
この3人の方の生没年を調べてみました。
エノケンさん…1904〜70年
バンツマさん…1901〜53年
アラカンさん…1903〜80年
お年は、バンツマさんが1番上なんですね。
3人とも、1920年代から活躍され、有名になられていたようなんですが、やはり、映画に出て全国的に知られるようになってから、付いた名前じゃないかと思うので、30年代半ば頃から映画に出始めたエノケンさんは、最初じゃないのかも知れませんね?
そして、びっくりしたのは、今これを調べる為に、人名事典を開いていたら、
【ばんつま 阪妻 =阪東妻三郎】と書いて有りました。
エノケンさんやアラカンさんの所には、こういうのは無かったんです。
縮めて呼ばれる名前で1番有名なのは、バンツマさんて事でしょうか?
本当に、一番最初に短縮形で呼ばれ始めた人は誰なんでしょう???
“ニッポンを知ろう”で、やってくれないかしらね???
◆『笑の大学』 (後の方、ネタバレ有り)
面白かった〜! 良かった〜!! 笑った〜!!! 泣いた〜!!!!
はっきり言って、『ホテル ビーナス』より泣けましたよ、この映画の方が!
ホロッとさせられる、とかって読んでたんですけど、こんなに泣くとは思わなかった。
終わり近くから泣き始めて、最後のエンドロールが終わって、画面が消えて、映画館の明かりが点いても、涙拭いてましたから、私…。
『ホテル ビーナス』は、ウルッとはしても、涙を流すまで行かなかったんですから、5回?ぐらい見ても…。
ちょっと古い人間のお話の方が泣けるようです、私は。
私って人間が、古いって事かも知れませんがね。
この先、ネタバレ有ります。
1つ発見だったのは、見るまでは、『笑の大学』というタイトルが、主役2人が、検閲されたりしたりする事で、“笑い”について勉強する、考える、っていうような、抽象的なタイトルなんだと思ってました。
ところが、映画を見たら、劇作家・椿が所属している劇団(劇場?)が、“笑の大学”という、具体的な名前だったと知りました。
でも、見ていく内に、主役2人が笑いについて勉強している場所、という考え方で合っていたんだと思いました。
最初は、検閲官・向坂が先生で、椿が、ダメ出しされている生徒のようでしたが、その内に立場が逆転!
向坂が警官役をやらされている時は、椿が、生徒の才能を引き出してやる、良い先生のようでした。
椿が帰った後、1人で走る向坂は、学校で教わったばかりの事を、楽し気に何度も何度も繰り返す、小学生のようでした。
初めて知った事が、楽しくて仕方のない子供のようでした。
この辺りは、文句なく笑えました! 面白かった〜!!
私以外のお客さん達も、みんな笑っていました。
そして、最後の日、制約を捨て去り、今迄で1番面白い本を書いて来た椿…。
戦争に行く前に、書き納めのように、思い切り面白い本を書いた椿…。
生きて帰って来る事はないだろうと、2度と、脚本を書く事は出来ないだろうと、覚悟を決めて…。
検閲中には、“お国の為”と言う言葉を入れろ、と言っていた向坂…。
芝居を見た国民が、戦争に対して、奮い立つようにと…。
お国の為なら、国民は命を捨てるのが当然だと思っていたかも知れない向坂…。
その向坂が、「生きて帰って来い!」と、椿に言った…。
言わずに居られなかった…。
見ず知らずの人間になら、何とでも言える。
でも、知っている人間には、死んで欲しくない、生きて帰って来て欲しい。
出来れば、戦争になんか行って欲しくない…。
人間て、そんなものなんだと思います…。
最近の色々な事と、重なってしまって、もうぼろぼろ泣いてしまいました。
香田さんの事件についても、これが当てはまると思います。
テレビで、一般の人にインタビューすると、行ってはいけない、危ない所に行った人間が悪い、というような意見も有りました。
それは、その人にとって、香田さんが見ず知らずの人だからです。
自分の息子や孫だったら、小さい頃から知っている人だったら、友達だったら、そんな風には言えない筈です。
何とかして助けて欲しい、生きて帰って来て欲しい。
そう思ってしまう筈です。
小泉さんだって、人質にされ、自衛隊が撤退しなければ首をはねると言われたのが、もしも自分の息子さんだったら、即座に、何の迷いもなく、1点の曇りもない心で、「自衛隊は撤退しない、テロに屈しない」と言えたでしょうか?
もちろん、総理大臣の立場に有る者としては、万が一、そんな事になったとしても、息子を助ける為に自衛隊を即時撤退させるなんて事は、出来ないのでしょう。
口から出る言葉は、全く同じかも知れません。
「自衛隊は撤退しない、テロに屈しない」と。
でも、気持ちは全く違うでしょう。
出来れば、向こうの言う通りにしたい、自衛隊を撤退させたい、と。
助けたい、生きて帰って欲しい、そんな気持ちで、それでも、「自衛隊は撤退しない、テロに屈しない」と言うしかないのでしょう。
でも、今回の小泉さんには、そんな思いは無かったでしょう。
助けたいが出来ない、というような、苦渋の決断をしたようには、全く見えませんでした。
そういう思いは、私には、全く感じられませんでした。
香田さんは、小泉さんには関係の無い人だから。見ず知らずの人だから…。
自衛隊だってそうでしょう。
もしも、自分の息子が自衛隊に入って居たら、自分の息子がイラクに行かなければならなくなるも知れない、と思ったら、アメリカに求められるまま、何の迷いもなく、派兵を決められたでしょうか?
自分とは関係のない人達だから、簡単に行けと言えたのではないでしょうか?
もう随分前ですが、パイロットの候補生のドラマがありました。
その中で、パイロット(機長)の適性として、何かが起こった時、“みんなで生きて帰るんだ”というような気持ちを持てる人でなければいけない、というのが有りました。
自分だけ助かれば良い、という人は、機長には向かないのだと。
自分も、仕事仲間も、乗客も、全員で生きて帰るんだ、という気持ちを持って、考え、努力し、行動する、そういう人でなければいけないと言うのです。
(実際の所は知りません。ドラマの中での事ですが)
私は、総理大臣とか、大統領とかには、こういう気持ちを持った人、こういう風に考えられる人に、なって欲しいと思うのです。
自分の地位や、権力や、立場を守る事だけを考えるのではなく、自分が、国民すべてを守るんだ、助けるんだと、そういう風に考えられる人に、この国を率いて行って欲しい。
この国の代表になって欲しい、そう願っているのですが…。
夢の又夢でしょうかね…。
『笑の大学』から随分離れてしまいましたね。
でも、この映画の最後を見ていて、本当に、戦争は嫌だ!と思いました。
誰も、戦争に行かせたくない、戦争で死んで欲しくない、そう思いました。
『笑の大学』、良い映画でした。
喜劇として、面白いだけでなく、人間ドラマとしても、素晴らしい作品だったと思います。
でも、今回の『スマステ』を見て、菊谷さんとエノケンさんの友情を知ってから、映画を見ると、もっと泣けてしまうかも知れませんね…。
私は、映画を先に見て、良かったかも知れません。
これ以上、泣いちゃったら、大変でしたね、きっと…。