今日は短大時代の友人が・・・紫吹さんを見にやってきた。 「宝塚って見たことがないから。」と言うので初めて見せたのが『GUYS』 ・・・で紫吹さんが退団発表した時に「唯一知ってる(見たことがある)人だからもう1度見たい。」と言ってきたため、この日見ることになったのだった。 「どこかホテルに泊まりたい。」というので、ホテルを予約。 午前公演を見て・・・その日は神戸へと出かけた。
・・・公演については、まあまあ満足していたようだった。 そしてホクホクで、神戸へ向かった・・・その途中、 海外旅行の話になった・・・。
その話にたどりつくまで、友人・・・Sが「かなりボケている」という話もした。 で、出た話が私たちが初めて海外旅行をした・・・グアムの話。
この旅行はいわくつきでスタートした。
*** 名古屋国際空港からのコンチネンタル航空(CO972)19:55フライト。 2時間前に集合・・・とのことで、普通なら17:55・・・単純計算すればそう、17:55のはずである・・・。 が、なんせ3人とも初めての海外旅行・・・さらに余裕を持って17:30。
だが、友人Sが私に連絡してきた時間は15:30だった。 「集合時間は15:30ね。入った左側で待ってるから・・・。」 ***
このクダリである。
この話になった。 「あの時さ〜、Sってさ、やってくれたよね。 15:30っていうからさ、こっちもバスの時間とかにも余裕を持って でかけて・・・当時何もない空港で、時間をつぶしたけどさ、 さらにあんたが時間を間違えてさ・・・。」
ここまで話した時、彼女は「え?」と言った。 「なんて?私、2時間早く時間ゆーてたの?」・・・・・・ときた。 「は?知らんかったん?」
私はその時待ち合わせの場所に時間になっても現れない彼女を心配して 彼女の家に電話をしている。 その時彼女は買い忘れたものがあって外出していた。 私は彼女のお母さんに「もう空港にいる。」と伝えた。
そして待ちに待って・・・いや、待ちくたびれた頃、やってきた彼女に 時間を間違えていたことも伝えたはずだった。
「あの時ゆーたやん。」って言うと、 「いや、覚えてない。実はなんか時間がどうのこうの・・・って言ってたのは 覚えてるんだけど、そういうことやってんね。 ただはるちゃんがめちゃめちゃ怒ってるなぁ・・・って思ってはいたけど。」
確かに彼女は私にあの時「ごめんごめん。」と言ったはずだった。 だから許した・・・旅行に行く前だったし・・・。 なのに彼女はわかっていなかったらしい。
はじめて事実を知った彼女は大笑いに笑い転げて 「ほんと、ごめんねぇ。今まで知らなかったわ。そういうことだったのね。」 ・・・・・・とぬかした。
もうあいたクチがふさがらない・・・とはこういうことだ。
「でも時効やんね?15年前でしょ?」
そう言いながらも、自分でもこのネタ気に入ったらしく、 その日なんども思い出しては「私ってヒドイよねぇ。」って笑っていた。
ああ、ヒドイよ。15年たってようやく気がつくなんてヒドイよ。 ・・・っていうか、今、笑い転げていること事体もヒドイわ。
彼女と知合ってかれこれ17年になる・・・。 こうやってずーっと付き合っていくんだろうなぁ。
しっかりしてくれよ・・・Sよ。
この日で私が前に勤めていた会社が移転をすることになった。 少し遠くへ行く。
最終日ということでいつもの店で集まることになった。 いつもの店・・・そう、いつもの中華屋『白楽天』だ。 ここでは様々な宴会をした。 観劇会・送別会・新年会・忘年会・決起大会・・・。 ランチ・・・から仕事帰りにゴハン・・・。 いつもいつも利用していた。
最大25名までという小さな店でこの日も30名集まった。 すでに退職した人、出向している人・・・などなど。
この日は去年退職した人が狩猟を趣味にしているのだけど 解禁になってすぐにカモが3羽獲れたから・・・といって メインはカモ鍋だった。
いつもはそんなに獲れない。 なのに3羽・・・すごい大猟だ。
なんでも解禁明けでかももボケているらしい。 シーズン終わりに近づくとカモも必死になっているらしく、ほとんど獲れないらしい。
でも今回は3羽・・・。 あるおっちゃんが 「3羽のうち、一羽は事故や。 こう、まっすぐ飛んでたところへ弾もまっすぐ飛んできて鉢合わせしたんや。 そしてもう一羽は自殺願望があったんや。だから弾、目掛けて飛んできたんや。 だけどもう一羽はEさんのウデやな。」こう言っていた、そうずっと言っていた。
カモ鍋を中華屋で・・・。しかも貸切。
途中、今までの感謝の意を込めておじちゃんとおばちゃんに記念品を渡した。 今まで笑顔しか見たことがなかったおばちゃんの目に大きな涙が浮かんでいた。 おばちゃんは「淋しくなる。淋しくなる・・・。」って泣き出してしまった。
私の送別会もこの店で3回やってもらった。 それからも何度も通っている。
ホントにみんながとても大好きだった店だった。 みんなこの店に今までみたいに来れなくなる・・・ということがとてつもなく淋しかった。
私たちはワイワイ騒いでいた・・・。 そこへエビ天、春巻、から揚げ、焼きそば、野菜炒め、餃子・・・と 私たちがいつも頼んでいた大好きなお料理がヤマほど出てきた。 誰も注文していなかった。 おじちゃんとおばちゃんが「今までのお礼や。どんどん食べて。」と言ってくれた。
会社が移転するのをきかっけに何人か女の子も退職した。 結婚した子、結婚を控えている子・・・たちだった。
会社が移転・・・これは私にとってもなんとも淋しいことだった。 11年通った事務所がなくなる・・・というなんともいいようのない、淋しさ。 翌日、元同僚だった営業のおっちゃんからメールが来た。 「はる、なんか淋しいなぁ。」って。 初めて涙が出た。
通い続けた事務所とお店。 あって当り前だった空間と人々。 お店はまだまだあるけど、集った人々がいない。 この寂しさは本当になんとも言いがたいものだ。
会社の前にキレイなブルーのスポーツカーが停めてある。 しかも品川ナンバー。
私の会社の前はずーっといろんな車が駐車してあるので、 そのブルーの車もそうだと思って疑わなかった。
その車の異変に気がついたのはほんの2週間前。 ・・・・・・タイヤがなくなっていたのだ。 「ありゃりゃ、売り飛ばされるんかな。」と思った。
それから2日くらいしてから今度は・・・ナンバープレートがなくなっていた。 「うわ、一大事や。ナンバープレートなんて犯罪に使われるだけやん。」
タイヤとナンバープレート・・・これだけなくなれば、あとは取る物はないだろう ・・・そう思っていた数日後今度はボンネットがこじ開けられていた。
「おっと、ここあいたら、また取れるものは山ほどあるやろな。」
そしてボンネットの中身が歯抜け状態になったまた・・・数日後・・・ 今度はトランクがこじ開けられていた。
普通に駐車してあるだけだと思っていた車は今や、 ボンネットとトランクがあいたままの・・・廃車を待つだけの“カタマリ”となってしまった。
|