*妖精の詩(うた)〜fairypoem〜*
fairy.k



 ぷりずむ

白い光がプリズムを通過する
虹の七色に分かれ

紫藍青緑黄橙赤

むらさき
あい
あお
みどり

だいだい
あか

まるで数え歌のよう

紫の光に照らされた円
藍色に染まる空
青くまどろむ門
緑色の葉生い茂る森
黄いろく光るレモン色の三日月
橙に色づく夕日
赤く赤く燃ゆる暖炉

僕らの心が揺れる

寝転びながら観た
流れる雲の列車

飛び交う渡り鳥の群れ

世間の不条理に泣き
泪も枯れ果てる頃

それでも朝は明けゆく
希望を胸に抱いて

僕らの汽車はゆく
俯き歩く君を

ずっとずっと見守る

きっといつか巡り逢える
光の交叉のような二人

強い絆は
互いの心を強くする

願い星に祈る
あなたの幸せと笑顔

太陽がプリズムを抜けると
ほら其処は希望の虹色の光になる

紫藍青緑黄橙赤

むらさき
あい
あお
みどり

だいだい
あか

まるで数え歌のよう

紫の光に照らされた円
藍色に染まる空
青くまどろむ門
緑色の葉生い茂る森
黄いろく光るレモン色の三日月
橙に色づく夕日
赤く赤く燃ゆる暖炉

僕らは
みな太陽の子どもなんだね




2003年02月08日(土)



 お星さまと金平糖

青く蒼く果てしなく藍く

辿り着けない程の広い世界で

私はあなたに出遭いました

夢のなかで

右手で必死であなたを探したら

ぴかりと光ったあなたが

蛍のようにすぃーと消えて

私の涙が乾いて

七色の金平糖になりました

甘い甘いお星様の金平糖

流れる夢と

コバルトブルーの海を渡ると

海底の塩と混じって

ちょうどいい甘さになりました

流れ流れて行く先に

海辺がありました

月夜に照らされたら

レモン色に輝くお月様が

オーロラのなかに流れゆく

星のあなたを呼びとめ

私の傍に金と銀の星砂を降らせました

お空いっぱいの流れ星の中に

ちらんちらんと風に戯れながら

霧のような

ダイアモンドダストを吹きつけながら


2003年02月03日(月)



 雪と真紅の薔薇

深々と心に降る雪に
この温かい手を
そっと当て
抄くってみる

温かさに
すーうっと融けた
雪の結晶

雪製造機みたいに
ぱーあっと拡散しながら
スポットライトで照らすと
キラキラ輝いて
光の中に舞う

いくつもの想い
幾千の感情が

今日もまた
私の心に
深々と雪を降らす

ちょっと触れた
あなたの肩越しに

懐の深さに
ふと癒され
ぽたんぽたんと
溶かして
雫となる

雪に凛と咲く
私の真紅の薔薇は

白い雪に
はらはらと舞い
彩を添える

深々と心に降る雪に
あなたの温かな手が
そっと
私を心ごとくるんで

雫の中に
ちいさな
虹のアーチを映し出す

ブルージング 
トワイライト
クルクル回る

白い粉雪が
真紅の花びらと
乱舞しながら

街のイルミネーションよりも
ほら眩しく輝き
鐘が
カンコンカンコン

空間のなかに

共鳴音響かせて.....



2002年12月12日(木)



 海岸にて

あなたの優しさに

寂しい時は

溺れそうになるけど

この海の波打ち際に

立って今も

遠くの水平線を見つめています


いつか奇跡が起きて

貴方に逢える日まで

もう少し私も

自分自身を磨きましょう

2002年12月07日(土)



 海は僕を君に近づけた


君と見た海

二人だけの
ダイビング

深くて
怖くて

命綱を離さぬように
しがみついて

君と沈んだ深海は
魔法のようで

僕を
動けなくした

君の背中だけが
僕のひとすじの

光となり
僕の心に点滅のランプが
チカチカと
絶え間ない

潮騒の
メロディーを響かせながら


2002年12月02日(月)
初日 最新 目次 HOME


My追加
" height="200" border="0">