*妖精の詩(うた)〜fairypoem〜*
fairy.k



 大好きだよ!

あなたの優しさに
甘えてみました

切なくて
痛い恋は
嫌だから

そっと
手をあなたの心に乗せたら

何も迷わないで
あなたに手を引かれて

そして
今夜はあなたの掌に

すやすやと寝息をたてて
落ちてゆけそうだから

大好きだよ!


2003年03月06日(木)



 青春のカケラ

君と待ち合わせの駅の鉄橋
自転車で駆けて行った
青春の一ページ
君とセーラー服の私


君と観た映画
何だったか忘れたけど
ちいさなケーキ屋さんで
フォーク持つ手が震えた

君と最後のデートの日
お弁当を作ったけど
遠くの学校にゆくあなたに
巧くにさよなら云えなかった

あれから月日が流れ
貴方もパパになったと聴いたよ
今度逢う日はクラス会かな

私も今
ひとり道を歩く

あの頃より逞しくなり
少し強がりなのは
今も同じだけど

いつか通ったポプラ並木
君とまた笑顔で
逢えればいいね

今リフレインの風が
私の頬を撫ぜた


2003年03月04日(火)



 ぶらんち

おはようのご挨拶は
君の笑顔と
焼きたてのパンとミルク

二つのマグカップは
並んで笑っている
熱々の僕と君

コケコッコと鶏が鳴いて
フライパンには
目玉焼きとハム

ひとりぼっちより
ふたり仲良しがいいね

さみしんぼうより
笑い合える二人で居たい


2003年03月01日(土)



 夢双舟

朧月のなか
霧がかかる

しゃぼんのような
手毬を掴むような

金糸雀色の珠ひとつ

星からの調べ
茜色に発色しながら
染まり命燃ゆ

萌黄色の森をぬけて
真白なユニコーンが翔けてゆくよ

両手で掬った月の雫さえ
朝の露にかわり

僕が君を抱き寄せるから
共に風になろう



2003年02月27日(木)



 

雪解けのせせらぎの音に
春の訪れを告げる小鳥たちと

待ち焦がれるように
花の妖精たちが踊り出す

手にしたスティック
ぽんと振れば

ふわふわとあなたの心にも
優しい風を運んで

花びらに降らせながら
共に舞い落ちる

その音叉の響きのなかに


2003年02月26日(水)
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