*妖精の詩(うた)〜fairypoem〜*
fairy.k



 【あおぞらにきっす】

ひまわりのはな
わらった

あおぞらに
きすをして

たいようが
ぼくをみちびく

だれにささやかれてもいい
ぼくはぼく

きみのあおぞらに
ただまっすぐに

てんまでとどけ
ぼくからみえるのは

ざつおんでなく
きみのしんおん

きみしかみえなくて
だれにもわからなくてもいい

こうしてきみがそらが
ぼくをみちびいてとなりにいてくれるから


2003年08月20日(水)



 【Come early!  To an I side】〜早く来てよ!僕の傍に〜

今僕は羽根を広げ羽ばたくために
蛹の透き通る二枚の葉脈のような

羽衣を少し纏いながら
爽やかな見守る風に身を晒し

微熱を浴びたつま先を水に浸したら
丸い丸い輪が幾重にも広がる波紋

美しきかな
月の落とす涙の雫のように

月の輝きに照らされて
私は煌々と光飛沫の環(わ)に

心奪われて
まるで蝶が蜘蛛の光の糸に
絡まるように

あなたを愛して
あなたから逃げられない

女神よ
あなたがこの世に
【在】に深海(うみ)をお持ちなら

この波間から私を浚って
連れ去ってよ


Come early!
Before being addicted to moonlight
To an I side

〜(早く来てよ!

   月光に溺れる前に

          僕の傍に)〜


+++++++++++++++++++++++++
逆凪 諒さんの音楽【羽化〜未来への翼】を聞きながら作詩






2003年08月08日(金)



 【Blue Flowe】

月夜に咲くあなたは
蒼く青磁に輝きを増し
君と飛ぶよ
あの月にKissしよう

一緒にジャンプしよう
またお互いを照らし合うために
輝きの孤独な旅人
薔薇よ青薔薇よ

教えておくれ
君の嘆きと
僕の孤独に
散りばめられた花びらよ

旅立つ時は
僕に声をかけておくれ

心を失くしそうになったら
僕を呼んでおくれ

君の哀しみの心が見えた時
僕は君の泪をぬぐおう

君に出会えて
僕は良かった
共に歩けることは奇蹟かもしれない

おいでここに哀しみを知る僕らは
ほらもう失うものがないと知った時

残るのは希望の華
哀しみの華ではない
僕らは輝きの華であるから



2003年08月05日(火)



 【蛍星】

夏の思い出を懐かしむように
あのカブト虫と蝉を追いかけた森

夕暮れになると
かあさんの呼ぶ声

もうご飯だよ
帰っておいで

二人で蛍捕まえ
透明な瓶に露草入れて

ぴかぴかと光る蛍見つめ
星とお話した夜

今年も亡き母が
蛍になって帰る盆





2003年08月04日(月)



 【飛び猫】

女猫(めすねこ)は尾っぽをピンとはり
私はどうと気高いそぶりで
シャナリシャナリと鈴を鳴らして歩く

弱い寂しい心を見せたくなくて強がる
私はシャム猫
繊細で見つめる瞳が潤んでいる

心細い泣きたい日々に
あのお月さまの灯りだけが
私の希望に導く光

寂しさに
闇に
撃ち殺されそうになる日

もう少しだけ
勇気を下さい私に
ほんの少しの優しさを

私は今日も
ひとり歩く
誰にも寄り添えなくて
果てしない孤独の未知を

それでも私は
あのお月さまに
大きくジャンプして

いつかは
飛び猫になる




2003年08月02日(土)
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