ことばのかけら
桜子



 遠くを

そう
あれは昨日の夕方のことでした
風にただ吹かれようと
陽にあたって全てを忘れようとしたのは

遠くの景色を眺めたら 心がスッとして
どこかへ行ってみたいな  なんて思ったクセに―――

流した気持ちは どこへ向かっていくのでしょう
忘れきれない気持ちもきっと いつかは流され
だけどその経験は 皮肉にも生きる糧となる
結局 何かを本当に忘れることなんて出来ているのでしょうか

なぜか そんなことを考えもしました

あれは昨日の夕方のことでした
空をただただ見つめようと 
ぐいと背をそらしてみたのは

一面 一面 空でした
どこまでもどこまでも 空ばかりでした

遠くを見つめる
思いをはせる
何故こんな気持ちになるのでしょう

それは 昨日の夕方のことでした

2002年06月03日(月)



 甘えてしまおう

ぐっと力いれて閉めてしまった
ココロのバルブは 錆び付いているようで
開ける事も もっと締め付けてしまうことも出来ない
動かすことが出来ない

そんな気がしてた

自分の力一人じゃ無理だよ
もうカッコつけないで

誰かの知恵を借りてしまおう
強がらないで

それがどんな結果を生むか分からなくて怖い?
でもいいじゃない

少なくとも
力んでた眉間のシワ
今はすっかり消えているみたいよ

2002年05月30日(木)



 連休後の日曜日

久し振りに覗いた青空と太陽
陽射しはあたたかい むしろ少し暑いくらい
嬉しくなって半袖に着替えて 外に出てみる

家の前の空き地
青々と茂る草むらに
横たわる犬
飛び立つスズメ
絡み合ってたトカゲ
いつの間にか肩にとまったナナホシテントウ
小さな自然

布団をたたくのどかな音
ベランダからのぞいた子供の顔
自転車をしまう奥さん
明日の為にと張り切って干した 上履きと洗濯物の膨大な数
白く輝いてる

電車の音がよく聞こえるな と耳を澄ましたら
遅れてヒンヤリ 南風が吹きつけた

そんな のどかな 連休後の日曜日

2002年05月12日(日)



 贅沢な時間

五月 晴れの朝はやくに
東向きの窓全開にして 太陽をいっぱい取り込んで
その明かりで詩集を読んだり すきなことをしてみる休日

静かに過ごせる 贅沢な時間


2002年05月03日(金)



 ともだち

その存在を感じて
ホッと息をつけた

この気持ちを忘れないために
ここに書き残しておこう

「なんかこの頃トゲトゲしてていきがってるんだよ無意味に・・・」
ふっと力抜いて そんなこと話しだしたくなった

彼女の素朴な笑顔が見たくなった


2002年04月28日(日)



 ハッピーグリーティング

良いことがあった、って知らせがあった。
お祝いにせめてカードを贈った。

とても喜んでもらえた

贈った時より
何倍も何倍も嬉しかった。

何の変哲もない そんな日常の中で
むしろ、喜びをもらえたのは こちらなのかも。
おめでとう。
そして ありがとう。

2002年04月24日(水)



 手を伸ばせ!

ヘコんだって
ぶち当たったって
納得できなくたって
腹が立ったって
なんか今のままでいっかなんて勘違いしてたって
そのうちなんとかなるような錯覚してたって
夢を見たって
見失ったって
疲れたって
歩けなくたって


手を伸ばせ!

そこから 始まっていく

2002年04月21日(日)



 たかが知れている

そんな小さなこと
気にすんなよ という言葉より

"失ったとしてもたかが知れている
何もないよりはまし・・・"

フト耳に入ったメロディが
私を勇気付ける

2002年04月16日(火)



 決断

決められなかった―――

時間を掛けても いくら理屈で納得させようとしても
ダメだった

気持ちが うんと言っていない
なぜだろう・・・
頭では充分に承知してるハズなのに
何をすべきか・・・

いつか穏やかに
道を定めていたい

そんな日は くるだろうか

2002年04月15日(月)



 もしも、という仮定

今を変えていくには
決断しなくてはならない
そういう時もある

だけどいつからか
無用なコダワリが強くて
強がったかと思えば それは怖さの裏返し

単純な方程式で
答えが出てくれたら、なぁ

もしも、という仮定
見えない仮のシーンが 
また私を優柔不断にさせている

もうすぐもうすぐ
きっと結論を出せますように

2002年04月14日(日)
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