ことばのかけら
桜子



 De ja vu

いつかも感じたことがある

届きそうで届かないあなたを

もっと心に引き寄せておきたいと思った

この優しくも切ない感覚

せめて今は

隣に座って笑って話そう

2002年07月28日(日)



 ヒューズ

とりとめもなく
向かう方向もまるでない話
いくらでも湧き出るジョークに
静かな夜を突き破る笑い声

頭のヒューズが 
今日抱えたしがらみが
吹っ飛んでいた瞬間

このひと時に感謝します
馬鹿笑いしながら ね

2002年07月15日(月)



 変化

・・・そうか
抗うのをやめただけなんだ

過去を振り返ったら
意外に少し 変われてた
大袈裟になることなく自然で
気付きはしなかったけれど

2002年07月05日(金)



 三ツ星

それぞれに光る それぞれの星が
ようやく輝き始めたようだね

最初は同じ場所へと向かうものだと思っていた
だけど少しずつ 道は別れて
時々交差する場所で それぞれが強力な力を放ち
また 磨かれたようになって別れていく

お願いがある
たとえ離れたところを歩こうとも
どうか忘れないでいてね
わたしも 全力であなたたちを応援するよ

2002年07月04日(木)



 本気 という強み

蔑まされれば 激しく怒り
でもそれを貫くだけの根気もなくて
結局は 周囲の評価で自分をはかっていた
・・・今までは

本気という信念のある強みが
私を支えた

投げ出してしまわなかった
そんな自分に安堵した
・・・本当に良かった

2002年07月03日(水)



 可愛いひと

猫みたいな瞳
茶色で短い髪の毛
たまごみたいな輪郭のツルツルな肌

とても可愛いひとを見掛けた

どうしようもないのに
悔しかった
気持ちからして 可愛げない自分に気付いて
ますます 嫌気さした

前髪だけでも切ってみようか
・・・そんな小さな変化すら 遂げられない

2002年06月29日(土)



 

「キミなら出来る」と
信じてくれたことが
何より嬉しかったんだ

2002年06月19日(水)



 変わらずそこにあるもの

雲は その形をとどめない
川は いつも同じ水を湛えない
時は いつしか色を変え
人は 気持ちは 悲しい位変わっていってしまう

木は 朽ち果てるまでその場を離れることはない
窓から眺める姫林檎が 今年も実をつけたことに微笑むのは その為
家は どっしりと構えて人を守り佇む
住み慣れた狭い家を目をつぶってでも歩いていけそうな幸福感

ずっと変わらずそこにあるもの
動かずそこにあり続けるもの
気付かぬうちに それは人に安心感を与えていると
今ようやく気が付いた

いつかは消えていくものばかりが溢れてる
変わらない事の偉大さを思う

2002年06月18日(火)



 雨が季節をつれてくる

一雨ごとに

春が近づき
夏支度を始め
嵐になって秋を迎え
冷たい雫とともに冬が始まる

ふと
そんなことに気付いた

繰り返してく季節
私は変わっていけないでいる
何も出来ず・・・いいえ何もせず
今日も曇り空を怨めしそうに見つめてる

雨が季節をつれてくる

どうしようもなくツラくなったら
わぁわぁ泣いたり
怒ったり
気がふれたように笑ったり

そんな風に暮らしたい


2002年06月12日(水)



 唐突な出来事

あまりに突然すぎて
やっぱり大声出して驚きました
そういえば元気なかったかも知れないね
今更そんなコトいっても仕方ないけど

でもね
アタシは慰めないよ
「貴方なら大丈夫」と言えるほど甘い時代じゃないし
それは結局 貴方を追い詰める
無責任な言葉でしかなくなるから

そうは言っても
やっぱり世知辛いね

自分の足で歩いていく
その厳しさを思い知らされるけど
だけど どんなに辛くなっても
その優しさだけは捨てないでね

―――タマには 無駄話でもしにおいで




2002年06月04日(火)
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