ことばのかけら
桜子



 この空の青さに負けない未来

キミとは
まだ見えぬ
遠い未来を語っていたんだ

つかめるかも分からない
けれど
希望にあふれた話を

道は離れていくかも知れない
けれど
自分で道しるべを作ろうと

あの頃の自分が自信を持っていたのなら
今だって出来る
ついさっき たどったばかりの道だもの
私は私でしかないんだもの

思い出から
未来を歩ける勇気をもらい
過去から踏み出して行けそう

2003年06月21日(土)



 歩こう


ここに立ててること
それだけでも
実はありがたいことなのだと
噛みしめなければいけない幸せなのだと思いました

だからこそ
決意を強くしました

歩けるものなら
ちょっとでも
歩こうと

空を見上げる勇気がないなら
水溜りに映る青に気付こうと

いまあるものを
何でもない
ごく当たり前のことだと思っていました

2003年06月17日(火)



 気まぐれな風に凪いでいく雲の切れ端のように

無力感
雨が降り出したせいで

無力感
風が強く吹いたせいで

無力感
陽があまりに強すぎたせいで

無力感
雲がひとつもなかったせいで

「無力感」
…決して無力なんじゃない。
そんな感じがするだけ…

一粒の雨だれのお陰で
背中を押すような心強い風のお陰で
全てを射抜く生命力溢れる陽射しのお陰で
広がる青い天の地図のお陰で
歩いてみようと思う時だってある

きっかけは
全て
私の心の持ち様にかかってる

今 また
気まぐれな風が吹いて
ちぎれ雲 ひとつ
少し形を変えて流れていく

2003年06月11日(水)



 懐かしいはるのうた

見える世界が少し狭くなっては
立ち止まり 少しこの道を戻ろうかと卑屈になる

孤独になるくらいなら一人を選ぶ
その強がりさえも続かない

何だかんだ難しく考えていたけど
少し寂しいだけでした
肝心なときに素直になれないけど
甘えてみたいだけでした

懐かしいはるのうた
部屋を流れ…
気持ちが安らいでいきました
ぼんやりしたこの歌など好きではなかったのに

素朴な自分でいられた頃を思い出しました

いつも…
「あの頃の自分は」と振り返る
今の自分はどうだろう
そろそろ認めてやってもいい頃

懐かしいはるのうた
部屋を流れ…
リプレイさせて口ずさみました
何かを愛しく思い 何かに決着をつけるように


2003年06月10日(火)



 通過点…

あんなにも
理解しあった
「ツモリ」だった二人

離れるときは
こうもあっけないもの……?

見切りをつけるのを
早める癖がついたのは
傷を負わないための
ずる賢さ

その強気さで
乗り越えたハズで居たよ

2003年06月09日(月)



 永遠の日常の中で

どうして 壊れていったのだろう
理由があるなら聞かせてほしい

いつから変わっていったのだろう
辿れるものならたぐりよせたい

優しい人たちの足音は
近づいては去り また近づいて……
皆々 諦めのため息をついてここを離れる

今日も
朝日が昇り おはようと声を掛け
夜がふける頃 静かにおやすみなさいを言う

巡る一日
流れ落ちる時
ありふれた毎日
永遠の日常

その中で
大切なものを ちゃんと掴んでいたい
壊れたものが多くても
失ったものがありすぎても
笑顔を見せたい人たちがいるなら

ずっと弱い弱い力しかでないと思ってた
人を掴んでは離せなかった
けれども
この足で立てそう
その存在だけを信じて笑っていられそう

今日も
朝日が昇り おはようと声を掛け
夜がふける頃 静かにおやすみなさいを言う

…笑顔で

2003年06月02日(月)



 カンチガイ

あぁ そして今日も私は
ひとつ カンチガイをするのです
掛けてくれた言葉の
優しい響きを 甘い風に変えて
ひとり シアワセに浸るのです

―明日 傷つくことなど恐れず―

あぁ それでも今日も私は
またひとつ 
浮かれた気分でカンチガイをするのです
振り向くことなど無いあなたの
姿を 背中を 影をも追って
ひとり シアワセを夢見て……

2003年05月26日(月)



 赤い月 ・ 白い花

東の闇夜 夜明け前に浮かんだ
赤い三日月見上げて祈る

"どうかあの人が優しい眠りにつけますように"

休日 居間に飾られた
白い花々見つめて願う

"どうかあの人の瞳から涙が消えますように"

月は満ち
花開き
いつか人は笑うんだ


2003年05月25日(日)



 春の雨音聴きながら

涙が

苦しんで苦しんで

搾り出すみたいに流した涙達が

また 私を

私の心を

潤し 沁みこみ

大きくしてくれました



そんな時にもらった励まし 叱咤

感じることが出来た たった一言のあの温もり

乗り越えられた時の あの満たされ方

ずっと気付けないでいた 仲間のあたたかさ

忘れないでおくために ここに記します



今 雨は降り

春の大地に また生命を吹き込みます

2003年04月25日(金)



 領域

隣に居る人が夕陽を見ていて
目を凝らしてそちらを見つめてみたよ
数センチ離れたこの場所でも
見える風景は違うのだろうね

何を思って
あんなに赤い空を見ている…?

その気持ちすら
届かない 見えてはこない
分かろうとしても 踏み込めない領域に
それでも 私はここに居ようか
立ち去って ひとり涙しようか…

夜を告げる冷たい風が吹いて
やがて陽は沈んでいく

それでも私はここに留まろうか
少し先で 明かりを点けようか…

2003年04月04日(金)
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