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■ 山
今から数えてそう、たったの6年ほど昔のお話。 私は日本海に面した新潟の糸魚川から長野の大町までの100kmを 約7日間1週間かけてあるき通した。
家族などで行ったわけではなくてそういう企画に参加した。
それから2、3年ぐらいたった後、私はアメリカに行った。 知り合いの家と語学学校との行きかえり 乾いた夏にロスアルトスヒルとある通り 大きな丘、というよりは山道に近い道のりをマウンテンパクで行き来した。
この2つの体験は私に1つの大切なことを残した。
地道なりとも進めば終わらぬものなどない。 必ず、1歩ずつなりとも進めば達成できないことはない。
塩の道と呼ばれる100kmの道のりは、山道を6人1組ぐらいの班に分けて進む。 果てしなくゴールが遠く思えていた。 7日分の着替えと装備をもって、 いつまでこの上り道が下りが続くのだろうかと、そう、考えた。 しかし疲れたといって座り込んでは先に進むことが出来ない。 泊まるところまで辿りつくことが出来ない。
いくらあつくて疲れたからといってペダルをこぐことをやめれば 家につくことが出来ず、治安が良いとは言われる地域であろうとも危険。
もう限界だと、そうひしひしと感じつつ、他人に苦労をしられずとも それでも一歩。 自分がひどくちっぽけだと感じてもそこにある、あなた。 自分が一歩出すことから始めなければなんにも おこらない。
けれどもその1歩ですら踏み込むことのできず悩む領域も確かにある。 それが現実で事実。
2001年11月13日(火)
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