2014年04月13日(日) |
お金の使い方について。 |
「グッと! 地球便」が好きで、毎週見ている。とてもいい番組だと思うのだが、残念ながら基本的には関西のみの放映らしい(どうでもいいが沖縄では見ることができる)。
今週はルワンダで義肢を製作している女性の話だった。片足の不自由なルワンダ人と結婚した日本人女性が、夫のために義肢を製作する勉強をする。そのために日本に帰国して勉強していたところ、ルワンダで内戦が起きて、戦争で片足、あるいは両足を失う人がたくさん出たのだ。
彼女は夫とルワンダに帰国した後に義肢作りを無償で始めた。そのためのNPOも設立して、義肢を作る一方でその技術をルワンダ人に教え、また日本からの寄付だけに頼らないためにレストランやゲストハウスも経営する。義肢に関してはルワンダ人の技術者も育ってきており、今は彼女はマネージャーに徹しているようだ。
一人で頑張って義肢を作っているのかと思ったが、後進を育てているというのはとても素晴らしい。そうして技術は広がっていくしね。
今回の番組を見ながらてめえは涙が止まらなかった。最近どうも涙もろいのは単に歳のせいかな。自分も、こういった仕事ができればいいと思う。
自分は貧しい環境からなんとか成り上がることができた。これは一つには、日本と言う素晴らしい国に生まれ育ったということがあると思う。正直、これが他の国であれば、教育の機会すらなかった可能性がある。
先進国とされているアメリカやヨーロッパですらそうで、アメリカはあまりに高い学費のために進学することすら叶わなかっただろうと思う。ヨーロッパの多くの国は学費はタダだが、成り上がるというシステムがない。つまり、小学校か中学校からエリートコースに乗らないと、途中からそこに参加することが叶わないのだ。イギリスなんかは、労働者の子供がケンブリッジなどに進学することはほとんど不可能だったと記憶している。
そんなわけで、てめえのように大学入学からの一発逆転ができる国は、実はそうそうないのだ。なので、まずは日本という国に生まれたことに感謝したいと思う。
そして、単なる「成り上がり」で終わらないためにも、ある程度社会に貢献する必要があると思う。てめえは貧乏人から成り上がった。そのことはまあ素晴らしい努力をしたと言えるだろう。しかし成り上がって単に豪邸に住んだり高級車に乗ったりブランド品を買い漁ったりなど自分のことしか考えないというのは残念な人でしかないだろうと思うぞ。貧しかった時のことを思い出せ。
てめえは住むところはそれなりで良いし車の免許は残念ながら取ることができなかったしブランド品にはあまり興味がない。特に着るものに興味がないのは自分でも残念なので、社会人としてこれはどうにかする必要があるだろうとは思うがそれはまた別の話。お金を使うところって食べ物くらいだが、最も興味があるのは麺類なので安いよな。笑 そんなわけで一番お金使うところはお酒やな。
そんなわけで、NPOなどへの寄付は続けていきたいし、自分ができることがあれば人材としても使ってほしいと思う。株式投資も、いつか不労所得だけで生活できるようになれば、てめえは仕事を辞めて何らかのボランティアで生きていきたいと思う。
お金も貯金しているだけというのはアホの塊である。銀行が喜ぶだけであり、アホすぎる。例えばキヤノン(てめえはほんまに好きやなこの会社笑)に全部ぶっこむ(正直、全く推奨しません笑)と年利で4%くらいの配当がある。例えばその4%を寄付してみませんか。寄付したらその分税金が安くなり、その分をまた寄付する。そういうお金の使い方って素敵やん。って自己満足やろか。
ううむ、今日は読み終えた「一日一食」という本のレビューを書くつもりだったがルワンダの義肢の話でぶっ飛んでしまった。一日一食についてはまた今度書こうと思う。
2014年04月12日(土) |
春のボーナスゲット。 |
手持ちのお金がなくなったので(普段はあまり現金持ち歩かないのです)、お金を降ろそうとATMに行ったら残金がどかんと増えていて驚いた。
「どかん」は言い過ぎかな。「とかん」くらいか。これは「春のボーナス」が振り込まれたということですね。要は確定申告の還付金が入ったということですが、いやあ純粋にうれしい。このお金は、いつものようにまた「セーブザチルドレン」および「ラオスのこども」への寄付と株式購入に使おうと思う。
そんなわけで、「生活防衛」のためと称して税金対策について書いておこうかと思う。いや、基本的にはてめえは愛国者なので税金はそれなりに払いますが、正直ちょっと取られ過ぎだと思うんですね。そして取り返した分は、生活防衛というよりは世界の貧困に喘ぐ人たちのために使いたいと思う。株式購入も然り。
1.事業をする。
てめえは基本的に給与所得な人なので、毎月給料をもらうときにはすでに山盛り税金が引かれている。この「源泉徴収」については賛否両論ある。もともとはナチスドイツのやり方をまねて1940年に導入された。戦争にかかる費用としての税金を効率よくゲットする方法として導入され、これがそのまま続いている。
国の側から見れば、効率よく給与所得者から税金をゲットできるメリットがあるが、正直抜け道がいくつもある自営業者との差は否めないところ。しかも、税金を払っているという実感が弱くなるため、政治経済への興味を持ちにくくなるというのがデメリットだと思う。
そんなわけで、事業を始めるのが税金対策の第一歩。しかも、赤字になる事業を行うのがこの場合「正解」となる。だって、黒字事業をしたらさらに税金取られるしな。
しかも、青色申告者にはいろいろメリットが用意されている。詳細は書かないが、源泉徴収されている給与所得者であり続けたらこのことは知らなかったと思う。
「赤字になる事業」は何でもよい。例えば「レストラン評論家」として開業する。この場合、外食は全て経費になる。飲んだワインも含めて。東京のレストランに食べに行ったらこれも交通費含め全て経費。どうですか、これはすごいよな。
ただ食べ歩くだけでは「事業」でも何でもないので、食べ歩いたレストラン評論を適当にまとめて自費出版すればよい。昔は自費出版自体が初期費用も必要で敷居がそれなりに高かったが、今はなんとAmazonにアップロードするという裏技もできる(Amazon kindle direct publishing)。これだと初期費用もほぼ不要で、ただアマゾンの様式に従ってアップロードするだけ。
アマゾンでアップロードして、売れればそれはそれでよし。でも普通は売れないでしょ。しかし「売上−経費」が赤字になればなるほど、その分の税金が返ってくる。
例えば。これはほんまに例えばの話だが、てめえが源泉徴収された税金が100万円あったとする。
「レストラン評論家」として、1年で100万円食べ歩く。Amazonで自費出版して、もの好きな人が購入して20万円売れた。この場合80万円の赤字になるのだが、これを申告することで税金が返ってくるわけだ。しかも青色申告すれば、小規模の事業なら10万円、そうでなければ65万円の控除がある。その他もろもろを考えれば、給与所得者として源泉徴収された100万円はほぼ返ってくることが期待できるだろう。
どうでもいいが、てめえの好きな友里氏はおそらくこの目的でレストラン評論をされているという側面はあると思う。何と言っても彼の本業は社長だし、毎晩食べ歩いている分は税金対策にもなるだろう。
2.寄付を行う(地方税とは関連せず)
要は、まっすぐ国庫に向かうその一部を素晴らしい事業を行っているNPOに差し上げたいということ。寄付した分の一部は控除される。これは税金対策とはちょっと違うし、どちらかというと税金として払う分をNPOに流すという感じ。
てめえは「世界の恵まれない子供たち」に対する事業を行っているNPOを応援したいと思っている。大人が病気になるのは多くはてめえの責任であることが多いが、子供の病気は貧困によるものなど、本人の問題ではないことが多い。
その中で貧困ゆえに生じる病気は予防可能である場合が多く、てめえは医療従事者として、そしててめえ自身も貧困な子供だった経験もあり、世界中の貧困の中に生きている子供たちに、自分でできることをしたいと思っている。この思いはたぶん死ぬまで変わらない。そして親父の件がなければ、養子なども引き受けたかったし、今後状況が変われば養子を引き受けるかもしれない。
3.寄付を行う(地方税と関連する)
2とは異なり、こちらは本物の税金対策。いわゆる「ふるさと納税」を利用する。
地方自治体に寄付を行うと、所得税のみならず地方税も免除される。つまり、2の場合と異なりほぼ全額が返ってくるのだ。地方税対策としてはほぼこれしかないと思われる。
例えば、てめえが5年間住んだ、大好きな大好きな名護市に5万円を寄付する。地方自治体への寄付は2千円が控除されるので、48000円が返ってくる。
結果として、てめえは2000円払うことで、てめえの税金の納める先を名護市に変更したということになる。
この場合、寄付先は別に自分とは無関係の自治体でも可能である。てめえが去年行ったのは、長野県阿南町への寄付である。阿南町は、1万円の寄付ごとに、阿南町産のコメを20kg送ってくれる。
例えば3万円寄付すると、コメが60kg送られてくる。一度に60kg送られてくるとちょっと困るが、毎月10kg毎などのリクエストにも応えてくれる。これだと、6か月にわたって毎月10kgのコメが送られてくる。
控除は2000円なので、最大28000円の税金が返ってくる。つまり、自己負担は2000円で、コメ60kgを得ることができる。これはすごい。
そんなわけでためらわず試してみた。正直コメの質はこの場合問うてもしゃあないやろと思っていたが、これが意外に旨かったのだ。おそらく町としてもこの事業自体に力を入れていて、まずいコメはさすがに送らないということだと思う。
そもそもてめえはそんなにコメを食べないので親兄弟などにコメを配ったがこれまた評判も良かったぜ。そんなわけで、これは今後も続けたいと思う。
2014年04月11日(金) |
佐野氏死去/娘からのメールとか |
佐野実氏が亡くなったとのニュースに絶句した。まだ62歳なのに…。ご冥福をお祈りします。
「支那そばや」は新横浜のラーメン博物館にも、彼の生まれた戸塚に開かれた本店にも行った。初めてラーメン博物館で彼の店のラーメンを頂いた時の衝撃は忘れない。それは全く奇を衒ったものではなく、本物の直球ど真ん中勝負なラーメンだった。
ある時は、ラーメン博物館の中の製麺室で製麺されていた時もあった。自分が見世物になっているのは承知の上で仕事されているその真摯な姿勢に感動した。
また関東方面に行った時には彼の残したラーメンを食べたいと思う。
娘に「入学おめでとう! 高校はどう?」というメールを送ったのに全く返事がなくひどく落ち込んでしまったのだが、今日やっと返事が来た。「元気だよ! 楽しいよ!」という文面を見て一安心したが、気を遣わせてるんだろうな…。あんまりメールとかしない方が良いのかなんとも悩む。しかし親やし聞く権利はあるよな…。とかぐるぐる果てしない気分になるわ。
人生って単純で平坦なのが一番いい。普通に学生生活を過ごし、よくある仕事に就いてもの好きな相手を見つけて平和な家庭を作る。定年まで同じ職場で働いて、年相応に呆けていく。
ちょっと話はずれるが、認知症は、人生最後のプレゼントだと思う。死の恐怖や、友人や家族の喪失などの孤独から逃れることができる。なので認知症を治療する薬って本質的に間違っている気がするのだ。
さて本題に戻るが、てめえの人生の平坦のなさはどうでしょう。しかもこれからまた考えていることもあり、自分が選んだ道ではあるけどどうなんだろうとふと思った。
さてオボちゃん会見。会見自体は仕事していたのでリアルタイムで見ることはできなかったが、今は会見内容が再現されているサイトなどもありさっそく会見の内容を確認した。
STAP細胞が存在しないのはもうすでに分かっている。T細胞受容体遺伝子の再構成が確認されていないので、STAP細胞はない。医学生レベルの知識である。万能幹細胞はあったかもしれないが、すくなくともT細胞由来ではない。
こんな大切な内容を、3/5に理研がさっくりと認めていて(これ自体は、本当は驚愕すべき内容で、マスコミは本来ここを突っ込まないと話にならない)、その時点で議論は終了している。あとは内容にねつ造があったのかどうかは正直興味はないが、現段階ではあったとしか言えないだろう。これで彼女の研究者人生は終了。
しかし会見の内容を見ていて思ったのは、日本のマスコミのレベルの低さ。理系の記者はいないのか。
そして、今回の会見を見ていて、少なくとも彼女は本気でSTAP細胞の存在をいまだに信じているということはよくわかった。あと、「第三者が再現に成功した」というのは絶対にウソである。だって、STAP細胞は存在しないのだから。そしてウソがばれたときに「心神喪失状態に近かった」などと言いだすだろう。
てめえが思うには、おそらく彼女がSTAP細胞だと思っているのは、別の幹細胞(おそらくES?)を見ているだけであろう。なぜESが入っているのかはここでは触れないでおこうと思う。
そして、共著者が誰もSTAP細胞について疑問に思わなかったのは、おそらく医学系の人が少ないからだろう。上記したが、T細胞のことについては医学部生でも知っていることで理解できることである。逆に言うと、小保方さんを含め医学部を出ていない人はおそらくそこを疑問にも思わないだろう。
そんなわけで、てめえの疑問は京大医学部を出ている笹井氏がなぜそこに気が付かなかったのかということ。いくつか予想できることはあるし、それは今後明らかになるだろうと思う。そしてこの問題についてはもうええわ。
今日たまたま見つけたブログが非常に分かりやすかった。ここが一番わかりやすいのではないだろうか。まあ書いておられることはてめえが考えていることとさほど差はないし、免疫の知識がある人はおそらく同じように理解していると思う。
いまさら人に聞けない小保方晴子のSTAP細胞Nature論文と捏造問題の詳細 その1 TCR再構成と電気泳動実験
2014年04月09日(水) |
おぼちゃん会見とか:と言いつつその話はほぼありません。 |
今日は朝から救急。てめえが救急当番のときはやたらと忙しく、しかも重症ばかり来るので看護婦さんからはいつもうんざりされている。
「○○先生の時だけこんなに重症が多いのは異常! 一回お祓いしてもらった方がいいのでは」
と愚痴る看護婦さんを、ベテランの看護婦さんが一喝した。
「アホか! ええか、あんたはまだ経験が足りないから信じられへんかもしれんけど、患者さんも医者を選んでるんや。きちんと診てくれる医者の担当する時間は忙しくなって当然や! 神様はちゃんと見てるんやで・・・」
まあそこまで言われれば文句も言わずに働くしかないのだが、さすがに何かに憑かれているのではないかと不安になり、無神論者のはずのてめえは滋賀にあるお祓いで有名な某神社にお祓いに行った。もちろん、その後も効果は全く感じずてめえの担当時間はなぜか忙しい。
そんなわけで、今日もひたすら忙しく働いた。あっという間に当院のベッドは埋まり、とうとう他院に入院をお願いしなければならない状態になった。
その患者さんは当院かかりつけの方で、今朝からの発熱で来院された。呼吸がわずかに早く、これは呼吸器感染、おそらく肺炎かと考えられた。
すぐに撮ったレントゲンでは、右上肺に肺炎像があった。
あきさみよー。これ、結核の可能性があるやんけ。結核は、肺の上の方から生じる。そして、高齢者がなりやすい普通の肺炎は、重力の関係上肺の下の方から生じることが多い。
実は、結核の診断は非常に難しい。最終的には結核菌の検出になるのだが、これは検査を出してから3週間以上かかる。それまで待つわけにはいかないので、他の方法で「らしい」のかどうかを考えなければならない。
というわけで、レントゲンだけではなくCTを撮った。空洞ができていれば結核「らしい」ということになる。空洞がなくても結核は否定できない。
CTでは空洞は認めなかった。てめえが診るには典型的な細菌性肺炎だった。
さて、これが当院の入院であれば「あとは入院して様子を見ましょう」ということになるのだが、他院に依頼する場合は非常に気を使うのだ。肺炎だと言って入院依頼をして、結果的に結核だったら大問題になる。
念のために呼吸器科のドクターを捕まえて読影をお願いした。彼の見立てもてめえと同じで、結核の可能性は低いのではないかということであった。
さて、診断は付いた。後は入院を受け入れてくれる病院を探すだけ。
さっそく家族の希望も受けて、受け入れ可能な病院を探す。いつも思うのだが、これ医者の仕事だろうか。
一つ目の病院に電話をかける。救急担当医に電話をつないでもらったら、なんと出たのはてめえの後輩であった。彼は電話が繋がるなりこう言った。
「ええと、超重症でなければオッケーっすよ」
おい、こっちは患者の病状とか一切言ってないぞ! と、てめえは思わず叫んでしまった。言いながら、経鼻で酸素2Lやし重症ではないわ、とてめえはさりげなく妥協した。
なんだか緩い感じだったが、しっかり受け入れしていただけるとのことで一安心。彼もまともな医師なのでさらに安心。さっそく搬送のためにいろんな手続きを行いてめえは救急車に乗った。
搬送先で待っていた後輩は、使い捨てのゴム手袋を嵌めながら 「いつもありがとうございます」 と、てめえに深々と頭を下げた。こちらこそよろしくお願いします、当院のかかりつけの方なので、ベッドが空き次第当院で受け入れますので、とてめえも深々と頭を下げた。
帰りのタクシーで、ほっと一息ニュースを見る。ちょうど小保方さんの会見が始まった時間だったようだが、この話はまた今度。
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