2003年08月20日(水) |
crying a mermaid |
星の見えない窓のそばに座って
僅かに入ってくる風を嗅いでいる
あたしは今きっと幸せで
足りないものなんて無いんだろうけど
何かが胸をぎゅっと絞めつけている。
全てのものに文句を言うのにも疲れちゃったよ。
悪態吐いているあたしが元気な証拠だなんて言わないで。
出来ることならあたしは海に行きたい。
足の裏で心地よく感じる砂も洗い落として。
でも水に入ってあたしは何ができるの?
波はまた大きく寄せてくるのかもしれない
あたしは今きっと幸せで
何かをねだる必要なんてないんだろうけど
それでも泣きたくなるのは何故なのですか。
昨夜の私の様子か怪しいとにらみ、再度ヨシ君から電話が電話がかかってきた。
そして今日も。
恋愛感情を持っていたのだそうです。
…またしてもか…
結局のところあたしは隙だらけなんだろうな
そして期待させて…
でも彼は『今日からは妹のようにしてお前を見る。だから守ってやるから困ったときはいつでも連絡しろ』って言ってくれた。
ありがとう。
汚い
憐れ
狡猾
惨め
醜悪
……愚か
癒し
笑い
暖め
そして 愛す
あたしは何時でも此処に居ます。
殺伐とした心と やわらかな光の接点の中で
あたしは何かに怯えながらもがいています。
金に輝くあたしの爪は
益々尖りを見せていき
時を見計らって剥がしてしまおうとガアゴイル達が
舌舐め擦りをして雲に掴まって待機中です。
雨が降るのを待っています。
そして君の心を砕いて
きっと あたしは晴れ晴れとした面持ちで
空を翔んでいけるでしょう
たとえば遠く彼方のイオを見つけることが出来たなら
あたしは緑の雫を差し上げます。
たとえば何処かの引き出しに
青空のビイ玉が在るのを見つけたら
あたしはあなたの体内で ひたすら歌い続ける休息を差し上げます
言葉なんてちっぽけなものです。
行動なんて虚無の塊でしかないんです。
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