![]() |
毒も薬も - 2002年05月16日(木) ただここに 誰かを繋ぎとめる為の 毒も薬もわたしにはなく ……… - 皐月の風汲む - 2002年05月15日(水) 耳澄まし 皐月の風汲む君の名を 囁くごとくになびく青柳 なびなびと そよぐ柳葉いま君を 呼ぶがごとくに みどり風吹く ************** **** *** ** * 風邪をひいてしまった。それでも急ぎで片づけねばならない問題があったりするせいで、睡眠不足が続いてなかなか治らない。これは悪循環だと思う。 - 春のさなかに君の背を - 2002年05月14日(火) 尽きてゆく 春のさなかに君の背を 空滲むまで探していた頃 ………… - こんな言葉に傷ついて - 2002年05月13日(月) いつもなら こんな言葉に傷ついて 泣いたりしない人の筈なのに ………… - 眠れず迎えた初夏の - 2002年05月10日(金) 夜明けまで 眠れず迎えた初夏(はつなつ)の 朝の小径にくちなしの花 ………… - 「わかった」と - 2002年05月08日(水) 「わかった」と答えたあなたの内心が 今も本当にわからないと思う ………… 我はいかにあの時に君を苦しめて 知らぬ素振りで目を背けたか - なだらかな - 2002年05月07日(火) なだらかな胸の野原を灼き尽くす おさないあなたの恋は本物 ************* **** ** * 珍しい人から着信。年末に久方ぶりの恋愛が始まってからは、すっかりかかってこなくなっていたのに。 「幸せなお話があるそうで…」 私は含みを過剰に滲ませて笑ってみせる。もちろん故意に。彼はわざとらしく電話を切りたがるが、いつも通りの建て前だけのやりとりだ。誰から聞いたの、と繰り返し尋ねる、これもいつもと同じ。 「これはまだ仲間内には誰にも言ってないから、絶対に言ったらダメだよ…誰かにばれたら、君が言ったってわかっちゃうからね」 見つけた、と彼は重い言葉で言った。くっきりと発音されたその意味を、私は静かに反芻する。 - 加熱した - 2002年05月06日(月) 加熱した日暮れが今更恋しいと 伝える術無く初夏巡り来る ************** **** *** * とうとう、1人で暮らす事になった。 私は引越を免れて、広い部屋でひとりの生活を送る事になる。誰もあちこち汚したり散らかしたりしないのは爽快だけれど、ふとした時に他愛のない話をする相手がいないのは、僅かに寂しい。 - 見つめ返せない - 2002年05月04日(土) なぜと問う きみの目を見つめ返せない この臆病さが距離をあけてゆく ………… - 嘘を許して - 2002年05月03日(金) ひとつだけ 嘘を許してくれますか あなたのそういう所が嫌い ………… -
|
![]() |
![]() |