日々是迷々之記
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2005年04月25日(月) 流されるのも人生

先週の火曜日はあるメーリングリストの飲み会だった。そこで指摘されて気が付いたのだが、最近、この日記は母親とのことばっかりであったようだ。よく考えればそーだよなってことで、まだ日記に書いてないけど起こったことについていくつか書き記そうと思う。

3月下旬に相方が大阪の家に戻ってきた。愛知県に2年ほど行っていたのだが、次の仕事は大阪になったのだ。恐ろしいことにレンタカーで2トントラックを借りて、満載の荷物とともにやってきた。ということで、我が家は段ボールハウスと化し、ドロボーが入っても何が取られたかわからないと言い切れる主婦としては恥ずかしい状況にある。

その後、4月に入ってすぐ、バイクが納車された。ホンダのVTR250。数年ぶりにバイク復活、しかも初めてのロードバイクである。納車した次の週にバイクショップ主催の夜のラーメンツーリングで奈良県に行き、彩華ラーメンを食べ、その翌週にはまたもやバイクショップ主催の温泉ツーリングで和歌山の二の丸温泉に行った。ということで納車3週間で600キロほど走った。すでに一回立ちごけしているのは秘密である。

まぁ、こんな感じで人生はいろいろとある。楽しいこともあれば、しょうがないこと、やらなきゃいけないからやってるだけのこと、そのどれもが全部自分の人生のパーツなのだ。

週末、やっとのことで実家の物の廃棄、掃除を終え、あとは契約書と鍵を持って大家さんのところへ行くだけとなった。片づいた、と思う反面、本人の意志を無視してやったことに対するひっかかかりがあるようで、今朝は悪夢でうなされた。母親が奇跡の復活を遂げ、勝手に物を捨てて、アパートを引き払った私を罵倒するのである。「あたしなんか死ねばいいと思ってるんでしょ!」そんなことを夢の中で言っていた。

んなこと言われたって…と思う反面、どっかでさっさと消えて欲しいと思っているのだろうか。寝起きに吐いてしまった。吐いてしまったので会社は休むことにする。会社で吐いたらみっともないからだ。睡眠薬を飲み直し、12時まで寝る。今度はすんなり眠れた。

銀行に母親名義の預金を下ろしにゆく。これが1時間くらいかかった。まず、キャッシュカードを作っていないので、はんこと通帳を持って窓口へ。本人ですか?と聞かれたので違うと答える。どういうご関係ですか?ときかれるので、親子ですと答える。それを証明する物はありますかと聞かれる。

親子関係を示す書類って何があるんだろうと思う。父親の戸籍を取り寄せれば、母親と結婚して長女として私が産まれたことは書いてあるだろう。それ以外には思いつかない。そんな物は当然ないので、母親の保険証、私の免許証を出す。それでも渋い顔をしているので、母親の入院している病院の看護婦詰め所に電話をかけて、母親が入院していることを確認してもらうことにした。

で、病院に電話をしたら、「お答えできません。」とのことだった。個人の情報を守るための法律があるので、外部からのそういう質問には答えられないというようなことのようだ。でもこの場合は困る。私は半分キレかけで、「構わないので入院していると言ってください。ここで出金できないと、今後、病院の支払いはできません。母親が入院していることの証明が必要なんです。」と言った。すると婦長は、私の氏名、生年月日、住所、電話番号を言わせた。本人確認のつもりなのだろう。私は声を聞けば婦長だって分かるが、向こうにはそれほどわからないのだろう。

そんなこんなでどうにかお金をおろすことができた。なんでこんなことでテンション上げて、キレかけたりしなければならないのだろう。「銀行が本人でないと出金できないと言っているので、入院代は払えません。ごめんね。」そう言ってしまうことができればいいのだろうが、そう言えないのが現実である。

どーっと疲れた。生きていくことは、わたしのようなへたれ者にとっては時としてそれだけでめんどくさいシロモノになってしまう。明日こそは会社に行かねば。


2005年04月19日(火) さよなら会社

いつものように出社すると、パソコンにぽろぽろとメールが来る。「辞めちゃうんですね。」「知らなかったです。」「We will miss you.」そうかわたしはやはり辞めるのかと、気が付いた。

何でも、今、「なおぞうさんは今月いっぱいで辞めます。」みたいな回覧が社内を回っているらしい。で、当然の流れとして、「何で辞めるの?」と聞かれる。ある程度正直に、そして適切な量のオブラートをかまして私は答えた。

「実は実家の母が、脳梗塞で倒れて寝たきりなんですよ。で、入院してるんですが、容態が急変すると病院に呼び出されたりして、ちょっと疲れが溜まったりして。夜中に呼ばれて朝まで付き添いとかも何度かあって、仕事中に居眠りしたり、ため息ついたりしてたみたいでそれが、全体の志気に悪影響を及ぼすから、今は母親のことに専念したらどうかと○○さんに提案されましてね。」

こんな感じだ。志気もへったくれもあるかよ、ファック・ユー!単に気に入らないだけなんやろ?という気もするが、まあ別にどうでもいいので、惜しんでくれる同僚達にはこんな感じで答えておいた。中には私が落ち込んでいることを察して、家に招待してくれる人もいたりして、何だか申し訳ない気持ちだ。

あと一週間。実家の片づけと、自分の気持ちの整理。大人になるのは大変なことだ。って33歳が言うなよなっていう気もするが。


2005年04月18日(月) 金の話でオラオラオラ!

前の日記から10日が経過していた。そして2万アクセスを越えていたことに気づきました。ひまつぶしに来ていただいた皆様、ありがとうございます。

で、毎日何をしていたかというと実家の片づけ。これに尽きる。たった二間のぼろマンションだが、出るわ出るわどーでもいいもの達。廊下の物置からは私が過去に投稿したマンガの原稿まで出てきた。

今読んでみると、面白い。批評欄に、「物語は読ませるものがあるが、絵柄がいわゆる少女漫画っぽくないのが問題。」と書かれている。今の少女漫画は多様化しているが、当時は少女漫画、少年漫画、青年マンガはきちんと別れていた。(ような気がする。)

これは捨てずに家に持って帰ることにした。

週末には関東から妹が来て掃除を手伝ってくれ、久しぶりに開放感を味わった。そして、リサイクルショップを呼び、金目のものを引き取ってもらった。

着物が10着で3000円というのは安いのか高いのかわからない。毛皮(ブルーフォックス)は引き取ってもらえず。が、電子ジャー、25インチのテレビ、トースターはそれぞれ1000円で引き取られて行った。

本当はキャビネットとタンスとコタツ、ミシンなんかも持っていって欲しかったが古すぎてダメだった。ので、最後の手段、廃品回収業者に頼むことにした。早速見積もりに来てもらうと、この部屋の一切合切を引き取るのに18万円だそうな。

18万円で引き取ってくれるといっても私が18万円もらうのではない。18万円出すのである。正直高いと思い、あと2ヶ月余計に家賃を払って、全てをのこぎりかなんかで切り刻んで普通ゴミに出そうかと考えた。でも、そんな根性もないので18万円でお願いすることにした。

それが今週末の土曜日の午前中である。昼からは別の業者にハウスクリーニングを依頼した。2DKなので3万円らしい。今度は逆に安すぎる気がするが、3万円というのだからそれでお願いした。ちなみに、壁や天井が20年間堆積したタバコのヤニとホコリでただれたように模様が付いている。こんなのもきれいにしてもらえるのだろうか。

ともかく今週末、合計21万円を払って実家はこの世から、そして私の気持ちの中からなくなる。そしてとりあえずの次なる敵は、田舎の家の固定資産税か。祖母が亡くなったときに母親が相続し、今は賃貸で貸している。今日、請求書が来たが、自動車税よりも高い。これって払わなかったらどーなるんだろうと、めんどくさがりの私は思ったが、まあ払うのが筋なんだろう。

そんなこんなで毎日、金の心配やら何やらで生きていることすらめんどくさい。会社では不完全燃焼、実家ではゴミとほこりにまみれ、家に帰ると気力もなく、適当に食事をして眠る。

ゴールデンウィークは何かぱぁ〜っと行きたいものである。


nao-zo |MAIL

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