日々是迷々之記
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2005年05月05日(木) 快楽は目前に

GWに入るやいなや、近所の家電量販店に飛び込み、食器洗浄機のカタログを頂いてきた。そして気になる機種を価格.comの口コミ掲示板で検索。そして一つの機種に決め、先ほどの家電量販店とネットの店で価格比較。ネットの店で買うことにした。すまぬ、ジョーシンよ。

設置工事も水道の元栓さえ閉めれば自分で出来るようだった。分岐水栓金具と、シンクをまたがらせるための板、そして食器洗浄機本体と合わせて、35,000円ほどで済んだ。カタログによると定価は88,000円らしいからびっくりする。5月10日ごろ届くようなので今からわくわくである。

何で二人暮らしでこんなもんが必要なんだと思う人もいるかもしれない。わたしもゼータクだなぁと思っていた。が、この食器を洗うという行動にどーも時間が取れないと感じるようになってきたのが購入に踏み切った理由だ。

相方が帰ってくるのがだいたい22時から23時の間。すぐ食事をしてすぐ寝る。寝室と台所は隣同士なので、食べてすぐ食器をがちゃがちゃやると寝づらいらしい。ということで、朝まで放置する。ところが朝、洗う時間がなくて放置して会社へ。帰宅すると汚れた茶碗が待ち受けていてうんざり…。このパターンが一月ほど続いた。すると本当に台所仕事がうっとおしくなるのだ。

「iPod買うより、食洗機買いや。」とか、「バイク買う前に食洗機やで。」とか言われ続けて約半年。(こないだバイクも買ったが)とうとう食洗機を買ってしまったのである。

米は無洗米、食器洗いは食洗機。母親が元気だったらぶつぶつ言うに違いない。でもさぁ、時代は変わるんだよ、とひとりでつぶやきながら、「節水、節約、No.1!」、「強力ハリケーン水流 グルグルアタック!」などと扇情的なことばが並ぶ食洗機のカタログを舐めるように見つめる今日この頃なのだ。


2005年05月01日(日) ウニとプリン

プリンに醤油をかけたらウニの味になるとさくらももこの本のどこかに書いてあったが、「醤油をかけたプリンの味」がした、学生時代の記憶。そんなことをふと思い出した。

雨のゴールデンウィークは片づけに明け暮れ、家の中に足の踏み場もない。シンク下の収納庫も全部中を出しているので台所も地震の後みたいに荒れている。ということで夕食は近所の「あきんどスシロー」に行くことにした。

時間が遅かったせいか、希望のネタはなかなか流れてこない。呼び鈴を押して注文する。ピンポン。「ご注文どうぞー。」「あのー、うに一つ。以上で。」「レーンに流して参ります〜。」というようなやり取りをした。私たちの座っているテーブルは黄色の受け皿に乗って流れてくるらしい。数分後、黄色い受け皿に乗った何かがやってくる。

プリンであった。どっかむこうの人が注文したのだろうか?それならそれで、そこに近いところから流すだろう。「うに」が「プリン」に聞こえてしまったのだろうか?うに、プリン、うにん、プニ。…似ている。私の言い方が悪かったのだろう。もう一週回ってきた不憫なプリンを私は自分のテーブルに取った。

私は言い間違いも得意だが、聞き間違いもしょっちゅうで、「かに本身」が「かき氷」、「きれいな白さ、スズランの香り♪」というニュービーズのCMが「きれいな白さ、仏壇の香り♪」に聞こえてしょうがない。まあいいよね、仏壇の香りもとか思ってしまう自分も問題だが。

いやはや、早く寝よう。


2005年04月29日(金) 人生いろいろ

と、今日は思った。実家を引き払う準備ができたので、大家さんのところに鍵と賃貸契約書を持ってゆき、色々と話しているうちにそう感じた。

保証金のうち、いくらかが返ってくるのだが、それを2回の分割払いにしてほしいと言われたのだ。大家さんは私が小学生のころから知っている人なので、よほど何か理由があってのことだと思い、快く了解した。すると、大家さんは話し始めた。

母親の住んでいた部屋の真下に妹の同級生の一家が住む家族が住んでいた。お父さんは寿司職人だったように思う。男3人兄弟だったので5人であの2DKに住んでいたのだ。寿司屋を営んでいたお父さんはお店が潰れ、雇われ職人としてアルバイトをして家族を支えていた。

ところが、私が結婚して家を出たころ、奥さんがくも膜下出血で急死、サラ金各社に借金があることが判明。その一家は家賃を溜めて夜逃げ同然でいなくなってしまったようだった。

大家さんにとってそれは金銭的に痛いだろう。だが、大家さんは話を続けた。

「そこの空いた部屋にね、おたくのお母さんが話を持ってきてくれて、是非住みたいって言ってくれはってね…。」

おいおい、何かしたんじゃないやろなーと嫌な予感がする。こういうときに何か話持ってきて、一丁がみするのはうちの母親にありがちな行動だ。

「すぐ住みたいけど、和室を洋室に換えて欲しいと言われてね、替えたんよ。そしたら、やっぱ辞めた、と言いはってなぁ。ごっついお金かけたのに…。おたくのお母さんも、あんな人やとは思わへんかったわって言うてはったけどな…。」

結局うちの母親が紹介した人が変な人で、和室を洋室に改築して損したということのようだった。…。私だったら、先に金をもらっておくけれど、大家さんは基本的に善人なので、そういう考えには及ばなかったのだろう。

そうですか、それはなんぎですね…。と言い私は保証金分割払いを受け入れその場を去った。

サラ金、くも膜下出血で急死、夜逃げ、嘘つき、なんか暗い話ばかりである。私の人生には幸運にもそう言ったキーワードは今のところ関係して来ないが、これから先は分からない。人生いろいろなのだ…。私は自分にそう言い聞かせながら家に帰った。


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