エスムラネット・日記

2004年07月02日(金) 帰省

 友人と仕事の打ち合わせをした後(最近、意外とハードワーカー)、実家へ。

 夕食に出てきたコロッケが本当に美味しかったので、「これ、美味しいッ」と誉めたところ、母は「お父さんはいつも、何も言ってくれないのよォ」と(明るく)父を責めていた。その後、5月の叔父夫婦+祖母訪問で仕入れた話(「兄弟の中では、母が二番目によく怒られていた」とか)をしたところ、今度は父が嬉しそうにしていた。最近、昔は全く気づかなかった夫婦の微妙なすれ違いに、ハッとさせられることが多い。ちなみに母は、何故か祖母から何度も「みんなが自分を善人だと思っている家は争いが絶えず、みんなが自分を悪人だと思っている家は円満」という話をされたらしい。「それは、怒られるよりも応えそうだ…」と思った。
 そんな四方山話の合間に「最近、タップを習っている」と報告したところ、「亡くなった祖父(陸軍出身の厳格な人だった…)が、時々庭でタップを踏んでいた」との情報が。「血のつながり」を感じた一瞬だった。



2004年07月01日(木) 文殊

 「ヘアーコンテスト」でご一緒し、昨年は「マルショウ」にも遊びに来てくださった鶴岡アキラさんのパフォーマンスを見に、上野公園へ。アキラさんはとにかく身体能力が高く、いつも見ていてほれぼれする。
 その後、いつもショウを手伝ってくれている友人と、近くのプロントで、夏のショウの打ち合わせ。時間的に無理だと思っていたネタが、何とかできそうな感じになってきて、ホッとする。2人寄れば文殊の知恵だ、と思った。
 



2004年06月19日(土) ショウのお知らせ

ここしか見ていない方がいらっしゃるようなので
今さらながら、明日の告知を。

6月20日(日)に行われる、弦楽合奏団「ディベルティメント」の公演に
エスムラルダが少しだけ出ます。
場所:日本橋劇場(水天宮前駅徒歩2分)http:// divertimento.jp
時間:13時半開場、14時開演
料金:1000円
入場整理券はこちら(PC http://divertimento.jp/ticket_print.htm
)かこちら(携帯 http://divertimento.jp/ticket_mobile.htm


ちょっと忙しいのでちゃんとした更新はいずれ。



2004年04月06日(火) エスムラルダのショウ

 ここ2、3日、寝る時間が極端に遅くなっている。そのせいで今朝は、タップダンスのレッスンに行きそびれてしまった。
 睡眠時間が狂っているのは、理由がある。毎晩寝る前になると、4日の(自分たちの)ショウのビデオが見たくなってしまうのだ。本番前には予想もしていなかったことなのだが、4日のショウは今までの中で一、二を争う出来の良さであった。
 などと書くと、何だか自画自賛しているようだが、そうではない。もちろん、慣れたネタだっただけに、自分自身の失敗もかなり少なかったのだが(いつもそんなに失敗してたんだ……)、一緒にやってくれたチームのメンバーの演技や、彼らが作ってくれた仕掛けや衣装が素晴らしかったし、会場の作りや照明も良かったし、何よりもお客さんのエネルギーがすさまじかったのである。
 それにしても……。最近とみに、「エスムラルダ=自分」と思えなくなりつつある。身体を時々、別の人格に貸しているような感じである。多重人格になりかけているのかもしれない。舞台に上がっている時は、半ば無意識に動いたりしゃべったりしているため、ビデオを見て初めて、「ああ、あんなこと言ってたんだァ」とか「へえ、あんな風に動いていたんだァ」と気づくことも多いし、ビデオを見ていると、何となく「自分も客として、ナマでエスムラルダのステージを見ることがあるかもしれないなァ」という気分になってくる。実際には幽体離脱するか、コピーロボットでもできない限り、不可能なのに……。人間の意識というのは不思議なものである。

●その他の行動
・午後、仕事の打ち合わせをする。この勤務形態は本当に素敵だなあ、と実感。不安定だけど。
・夜、年若い友人と、渋谷で「エレファント」を見る。「アメリカのハイスクールで起こった銃乱射事件を扱った映画」と聞いていたのだが、それはモチーフに過ぎず(とはいえ、その後に何が起こるかがわかっているだけに、登場人物に感情移入するのがやたら速かったし、何気ない日常シーンでさえ緊張なしには見られなかった)、「若者の日常生活を描く」ことに主眼が置かれているようだった。それぞれの状況や思いを抱えつつ、同じ時間・同じ空間を共有している学生たちの姿が丁寧に描かれていて、「面白い」というより「観て良かった」という感じだった。
 ちなみに映画館(渋谷シネセゾン)は非常にゆったりした造りで快適だったのだが、後ろの席から時々振動が伝わってきてびっくりした。列と列との間にもかなり余裕があったのに、一体どういう座り方をすれば、あのような振動を前の席に与えることができるのか。とがめるつもりはなく、単なる好奇心から、映画の途中で後ろを振り返ってみたかったのだが、「視線で注意する神経質な人」っぽくなりそうだったので、我慢した。
・以前勤めていた会社の近く(市ヶ谷)に、「パ●森」というカレー屋があった。名前のインパクトが強烈だったので、入社して間もない頃に一度食べに行ったのだが、値段の割にはそこそこの味だった……ような気がする(それよりも、小学校時代からの友人のお母さんが八王子で開いていたお店のカレーの方が美味かった)。しかし!今日、阿佐ヶ谷の西友で、その●ク森のカレーが商品化されているのを発見(「東京・市ヶ谷 並んでもまた食べたいカレー屋 達人の店 パク●カレー」の名で)。400円以上もしたのに、つい買ってしまった……。つくづく、「今の世の中はインパクト勝負なのだな」と思った。



2004年04月05日(月) 見出し

 コンビニで、雑誌「S●A!」の表紙を見かけた。今回の特集は「2週連続『貧者のための株投資』企画第2弾 株で年収以上儲ける必勝ガイド」だそうである。
 以前から常々思っていたことだが、「S●A!」というのは本当にあざとく下世話な雑誌である。下世話度でいえば、「ア●ヒ芸能」などと同レベルであろう。いや、ヘンに小ぎれいに見せている分だけ、タチが悪いかもしれない。バブルの余波が残っている頃は、「バンブー女が急増中!」などといった特集を組んでは、何だかよくわからない人間の類型化を推し進め、不況が深刻化してからは「ボクら[仕事激増サラリーマン]毎日が限界」だの「目指せ![不幸]の達人」だの、見ただけで陰鬱な気分になるような特集を頻発し……。雑誌が時代の雰囲気を象徴しているのか、雑誌が時代の雰囲気を作っているのかよくわからないが、日本に不況気分が蔓延した責任の一端は、確実に「S●A!」にある、と私は思っている。
 その「S●A!」が最近は、株で儲ける特集や「[公的給付&税金控除]を正しくしゃぶり尽くす法」といった特集を頻繁にやっている。これは、世の中が「貧乏を前提としながらも、徐々に前向きになりつつある」ことのあらわれなのであろうか。いずれにせよ、踊らされないようにしたい、と思っている、今日この頃である。

 が、先週は「[人生昼ドラ女]に気をつけろ!」という特集にひかれて、ついつい買ってしまった。そんな自分にがっかりである。


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森村明生 [MAIL] [HOMEPAGE]

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