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■ (妄想1。)
スガハラが怒りを湛えてこちらを見据える。
「言えよ」
視線を合わせるのは苦手なのだが、彼はこちらを睨んで凄みをきかせる。 目を見返さざるを得なかった。
「誰があれ書いたんか、言えや」
あたしは、軽く笑みを浮かべて答えた。
「・・・・そう言って、あたしが言うと思う?」 「・・・何でや」
衝動を懸命に内で殺しているのかもしれない。 スガハラは、再び問った。 視線を足下に落とし、あたしは溜め息と共に言葉を吐き出す。
「・・・・別に、その子を庇う恩も義理も無いんやけど」
(むしろうちかってそいつを問い詰めたいぐらいムカついてるんやけど、) と心の中で付け加えながらあたしは続ける。
「あれを読んで、先生達に怒りを向けずにまだ塾を守ろうとするあんたの姿勢が 気にくわへん。」
「は?」
今度はしっかりと彼の目を見据えて言い放つ。
「そら人それぞれ色んな意見を持ってるし、否定する気はさらさらないけど、 とりあえずうちはあんたの考え方が気にくわへん」
「・・・・」
「やから、うちはあんたに協力する気は無い」
→もし『うちが発信源を知ってる』ってことが口から出てしまったら、な状況。 あぁっ言ってやりたい!!! ・・・でも、平穏が1番。原くんのためにも、大人しく放置しておきます。(むむ)
自分の手で塾をつぶすつもりは無いけど。 やって、これから高3になる子とか、他他いっぱいの生徒達が可哀想やから。 でも、存続させたい人に協力しないってことは、塾崩壊を加速させていることになるんやろうか。 そやけど、今現在何十人かの放り出される生徒達よりも、これから被害に遭うかもしれへん 何人かの女の子達を助けたい、と思うのは・・・・間違ってるやろか。 そう思うならとっとと潰してしまえ、と言われるかもしれへん。 でも、でも、今いる友達のことを考えると・・・・・踏みきれない。 「あたしのせいで」生徒が放り出されるのではなく、 「塾と先生達のせいで」生徒が放り出されるように仕向けたいということか。 最悪や。いや、どんな形になっても、実際後者は当たってるんやけど。 でも・・・あたしのせいで誰かが迷惑を被るのは・・・二度とゴメンや・・・・・・!
「本当は、最初はエスクに足を踏み入れるんも嫌やってん」
「授業を受けるなんてもっての外やったし、実際何回か吐きかけたこともある」
「・・・やけど、小畑先生がいたから」
「・・・・・やから、堪えられた。ほんまに感謝してる。ありがとう。」
事実。
2001年12月06日(木)
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