駄文
蒼海 零



 (馬鹿か、昨日の私)

昨日の日記。
キレイすぎて腹が痛くなるまで笑えそうだね。
自分に酔っちゃって、馬鹿みたい。

私があの子を好きだから、何になる?
ちっとも私のやったことの免罪符にはならない。
むしろあの子なら、この押し付けがましい独白に、嫌悪で眉をひそめるだろう。

ああどうか。
あの子が私のことを憎みきって忘れてしまいますように。
これ以上の不快感を、私が、彼女に与えることのありませんように。



2002年02月20日(水)



 (怖い。)

学校の帰り道
暗闇に独りぼっちで歩いていて
それをこわい と思えるようになったのが
うれしかった。
もう自ら落ちようとは思わなくなった。
光を憧れるようになった。
それが すこし嬉しく すこし哀しかった。

貴方を忘れたわけじゃないよ。
ずっとずっと、貴方の幸せを願ってるから。
ずっとずっと、口には出せない言葉を思い続けるから。
きっとずっと、あたしは貴方が好きだから。

2002年02月19日(火)



 (暗い部屋で)


暗い部屋で
指先を冷たくしながら
息を潜めていると
世界で独りきり
戦っている気がして

大丈夫、私は独りじゃない。独りじゃない。
今苦しんでいるのは、私独りじゃない。
ここで、がんばらなきゃ。私が息をしているこの世界で。
大丈夫。

・・・大丈夫だと、何回でも言って。何万回でも言って。
あたしは、ここにいると。

2002年02月15日(金)



 (先生)


「先生」と呟くとき、
もう、どちらを呼んでいるのか分からない。
分からなくなっていることを認めざるを得ないぐらい好きであることを認めよう。

否定してはいるけど、好きなんだろうな。
きっと、認めたら自分で思ってるよりだいぶん好きだ。きっと。
もし好きだったとしたら、これは明らかに「恋」の好きだ。

でも、塾生であるうちは。
先生相手の恋はしない。
絶対に。しない。

さっちゃんも、こんな風な、もっと激しい恋をして実らせたのだろうか。
まだ幸せでいるのかな。
どうだろう。
さっちゃん。ごめん・・・


2002年02月13日(水)



 (傷。)


腕の傷、けっこう残ってる。よかった。
けど、やっぱコレ見てひく友達とかいるんだろうなぁ・・・(苦笑)
ま、今身の回りにいる友達だってそうかもしれないしさ。
じぇりー、どう思ったんだろな。恐くて聞けないな・・・

エンピツでも色んな境遇の人達をお見かけする。
私なんかが腕を切るより、はるかに辛いものを背負って苦しんでいる人の日記を
読むたびに、自分が独りよがりな自己満足の塊に見える。

でも、明るい家族と良い友達に恵まれて育った(これには自信がある)オジョーチャンが
初めて味わった親しい人間の裏側と、両親を早くになくして苦労して生き抜いてきた人の
絶望とは、相対的に測れるもんじゃないと思うのよ。
所詮は人の内面の不可視で不思議な感情なんだから。
不幸せさを比べて落ち込んでみたって意味がない。
だから、私は少しでも相手の望むものをあげたい。
あげられるものなら、何だって。
だって、そうやって助け合うから人は生きていける。私も生きていける。

どうしても、同情と憐憫(私だって絶対にいらないな、こんなモノ)が湧き上がるなら、
それを抑え、隠す努力をしよう。それが一番いい。


2002年02月07日(木)
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