駄文
蒼海 零



 (好き)


ずっと忘れていたけれど、
ずっと私の中に埋もれていたけれど、

貴方が好きだ。


名前を呼ぶだけで、こんなに簡単に思い出す。
話にのぼるだけで、鼓動が早くなる。
会いたいと強く想う。
貴方は、・・・・・・私のことなど、たぶん女の子に見てくれていないけれど。(苦笑)

会いたい。
誰より貴方に、1番会いたい。

気持ちが溢れないように・・・気をつけないと。

2002年03月10日(日)



 (言葉・・・ことば。)



底の澱んで、外壁の定かでない水槽を想像してほしい。

言葉は、そこから沸き上がる泡だ。
大小取り敢えず、水面に浮かんで弾け消える泡沫だ。

比較的浅いところであれば、泡は割りに透明で柔らかい。
喉元から沸き上がる色鮮やかな泡は、私の意思でどのようにも造り変えられる。
方言を纏い、嘘をまぶし、さも重みがあるかのように味付けできる。
浅い泡は変幻自在、ゆえに私は、少しでも聞き手の耳元に心地良く弾けるように、
透明な泡を着彩する。

しかし、水槽の深奥からじわじわと姿を現す泡は。
堅く、重く、形を取らない。
黒く、闇の欠片のように、どろどろと扱いにくい。
それなのに、決まった鋳型に嵌められない。
私がどうにか形を与え、見る物に分かりやすく在れと手を加えても、
加えた瞬間にそれは「嘘」になる。
奥底から我知らず立ち上ってくる言葉は、ひどく繊細だ。
こうして書き表せることなど、まだまだ外輪を形容したに過ぎぬのだろう。


ことば。
心からの言の葉というものは。
表すのが本当に難しく、また伝えにくいものだ。

色々と知ってしまった、進みすぎた人達は頭が良すぎた。
熟考し過ぎて、そしてどんどんと水槽は歪(いびつ)に複雑になってゆく。
奥底からの泡が、浮かび上がってこれない程に。



2002年03月06日(水)



 (現実を、生きているかい?)


「現実を生きていますか?
 僕は現実感なんてありません。よくわからないのです。
 生きていうるのか・死んでいるのか・よくわからない・・
 それでも死なないのはきっと死にたくはないのでしょう。」


とあるページで見かけた言葉。
軽い衝撃だった。
私に、そっくり当てはまる。


「私」は。
特別強い望みもない。
やりたいこともない。
臨床心理士になりたいと思い、大学を決めたのも、
この世界で生きていくには職を持つことが必須だと考えたから。
すごくやりたいから、目指しているわけじゃないの。
「何だったら、一番マシかなぁ」と思って、頭に浮かんだのが
薬剤師と臨床心理士だった。
化学があまりにも出来なくて、薬剤師を断念したのは周知の事実。(苦笑)


「私はここにいる」という確証はどこにあるのだろう。
「この世界はある」という確証はどこにあるのだろう。
いつも、いつか、夢の中へ溶け込んでいってしまえる気がする。

水の中に息を止めて漂っているとき、
自分の周りに異質な空間があると感じるでしょう?
透明なくせに半透明で、微妙に歪んだり、きれいだったり、苦しかったり・・・

私にとっての現実世界って、そんな感じ。

でも、私が死んだら家族が悲しむことを知っている。
友達も、きっと何人かは悲しいと思ってくれると思う。
だから、死にたい、とか、死のう、と思ったことはない。

きっと孤独になったら、私はいつでも夢の中の世界へ行ってしまえると思う。
それは死か、狂気か、信仰か、それとも他の何かか・・・・・

周りの他人(ひと)がいるから、私はこの世界で生きていける。
私が行ってしまったら、きっと悲しむから、だからここにいる。それだけ。
でも、それって現実感って言うの?
そこまで確かなものじゃないんだよ、これ。


自分はここにいると、思えなくなったのはいつからなのか。
それを考えると、
むしろ、自分がここにいると思えたことなどあったのか、と考えてしまう。


時々、自分の首を絞めてみることがある。
指先に脈を感じて、顔に血が上って、むくんだ様な感じになって、苦しくなる。
そのとき、少しだけ、「私はこの世界に生きている」と思う。

何度もいうけど、自殺願望はないよ。(笑)

ただ、私にはどうも、現実(リアル)に生きているという感覚が分からないのだ。




2002年03月03日(日)



 (祈る。)

・・・山下先生、小畑先生、たくと先生。

力を。貸してください。

2002年02月24日(日)



 (さよなら)


たくと先生との授業が、今日で終わった。


もう、ひけない。

もう、すぐだ。


コツコツと近づいてくる25日が、
ただ今は待ち遠しい。

がんばらなきゃ。
がんばらなきゃ。

緊張して・・・は、いる。
小さな虫に心臓を蝕まれているような感触。


あともうちょっとだ。

2002年02月22日(金)
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