駄文
蒼海 零



 だめだね

もう大丈夫だと思っていたのに
もう平気だと思ったのに

・・・やっぱりだめだ

心が勝手に彼を思い浮かべる。


4年間コレは 辛いな

幻滅できれば 短所を見つけてしまえれば
いっそ楽なのに

なんで私にしゃべりかけるの
なんで私に笑ってくれるの

私に触らないでよ
後戻りできなくなるから・・・


2002年10月01日(火)



 諦めてしまえ。


きのうもらった「時間教師マニュアル」を読み返してみる。
細かい規則。規定。生徒対応のコーナー。
あの塾では、どんな指導をしていたのだろう・・・?
そんなにも、大差はないはずなのだけど。
もう関わりをもたないという決意がある以上、もはや知る術もない。

けれどここでも、クリスマスに若い講師が高2の女子生徒を誘うという
事件が実際あったそうだ。(その後すぐにその講師は解雇)
苦笑が自然とこぼれた。

しょうがない。そういうもんなんだ。
新聞や小説やテレビで嫌という程知っているだろう?
諦めてしまえ。そうすれば、楽になる。
ただ、目の前で起きるリアルさを知らなかっただけだ。
そこに巻き起こる渦の大きさに、戸惑ってしまっただけ。

それだけのことなのに。
まだ納得がいかない。感情がイエスと言わせない。

馬鹿だ、私。

2002年09月15日(日)



 確かな物。




心なんて
世界で一番不確かなもので
どうにも扱いづらい、厄介な代物だ

家族の信頼も、友情も、いつまでもある確かなものじゃない。
今でこそ笑いあっていられる彼等だって、
私を見放したり、嫌ったり、疎ましく思ったりすることがあるかもしれないし
いつか私の方から離れていくかもしれない。

それに、この内の私の弱さからくる恐怖。

信じたくない、信じられない、
逃げたい、怖い、痛い、
苦しい、苦しい、苦しい…

人と関わるたびに思う。

けれど、こんな濁流にあえて身を投じたのは、
そこに確かな光を知っているからだ。

自分一人では、脱け出せなかった
私は、救われた時を確かに知っている

こんな私を好きだと言ってくれて、ただ側で笑ってくれているだけで
どんなにその優しさが私の背中を押してくれたか。
堕ちていきそうになるときに、この世界に引き戻してくれたか。

不確かなものばかりの世界で、
あの優しさだけは確かなもの。
唯一、疑うことの出来ぬもの。

誰かにとって、そんな光になりたいと思った。
私かここにいることを確かにするために
返しきれない恩を少しでも返せるように
私のような思いをしている人々を助けるために

優しい光になりたいと思ったんだ。


2002年08月18日(日)



 気球


ともすれば気球のようにふわりと浮き上がってしまいそうな自分の存在を、
必死にロープを伸ばして地面に繋ぎ止める。

友達というロープ。
家族というロープ。
バイトというロープ。
・・・・

すべてを断ち切れるほど我が侭になった時。
私は、たぶんこの地上から消える。

2002年08月11日(日)



 貴女へ


某・今でも大好きな貴女へ。

気付かれたくなかった。君を悩ませたくなかった。
君が好きだから、私のことで多少とも辛い思いをさせたくなかった。
あんな顔で、口調で、喋らせたくなかった。あたしのワガママかな。
君にはずっと明るく笑っててほしかった。

すべてはあたしが招いたことだけど。

自分を抑えられるようになりたい。
酔っていたからっていうのは言い訳だから。
どんな場合であっても、大事なところでは自分を殺せるように。


私が貴女を嫌っても、私を大好きだと言ってくれた貴女へ。
悩ませてごめん、私も貴女が大好きです。
いつか腹割って話すから。もう少し。もう少しだけ待って。

私が彼と貴女を前にして、笑って話せる日まで。


2002年08月01日(木)
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